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成長スパートに入ったかも? 身長が伸びはじめるサインを知っておこう

成長スパートに入ったかも? 身長が伸びはじめるサインを知っておこう

こんにちは! スポーツ看護師の金子会里です。毎日たくさんの経験を通して成長していく子どもたちは、小学校高学年になると後ろ姿がとても頼もしく見えてきます。「急に身長が伸びはじめた!」という子もなかにはいるのではないでしょうか。もしかしたらそれは「成長スパート」に入ったサインかもしれません。

成長発達の個人差は大きいですが、身長が伸びる時期には特徴があります。そのサインを知ってどう過ごすかにより、もしかしたら将来の身長をより高く伸ばすことができるかも!? 今回は、子どもが迎える「成長スパート」についてお伝えしようと思います。

身長予測はあくまで目安に

両親の身長から、将来の子どもの身長予測をする計算式があるのは知っていますか?

★男子:(両親の身長の合計+13)÷2+2
★女子:(両親の身長の合計-13)÷2+2

これはあくまで「予測」でしかなく、むしろ予測以上の身長を目指せる! と私は思っています。実際に現在、中学3年生になる娘は身長予測の計算からは163㎝という結果が出たのですが、すでに168㎝あります。成長スパートに入った時期を思い出すと、1年間に8㎝も伸びていて、この時期は本当によく食べ、よく動き、よく寝ていました。

個人差はあるものの、一般的には男子では12~13歳頃から年間9㎝程度の伸び率が見られたら、女子では10~11歳頃から年間8㎝程度の伸び率が見られたら、「成長スパート」に入ったサインと言われています。

もちろん早熟タイプの子や晩熟タイプの子もいるので、まわりと比べる必要は全くありませんが、成長スパートの時期を知り、この時期に「食べて、動いて、しっかり寝る」を意識して心がけてみるといいかもしれません。

学校で行う健康診断では毎回身長を測っているので、健康手帳をもらって帰ってきたときにはぜひ、成長曲線で1年間の伸び率をチェックしてみてくださいね。

今からバランスよく食べる習慣を

身長が伸びる時期にはよく食べる! のはよく知られていることですが、そこは栄養バランスにも気をつけたいところ。家での食事はママがサポートすることができても、遠征や合宿先ではビュッフェスタイルが多く、食べるものは子どもが自分でチョイスしなければいけません。

自分の好みに偏りがちなときにはぜひ「色」を意識して食べるよう、日頃から声かけをしていくとよいと思います。栄養をむずかしく伝えるのではなく、「何色が足りないと思う?」や「色とりどりで美味しそうな盛り付けだね!」など、楽しみながら自分で考えて食べる習慣を今から身につけていけるとよいですね。

サッカー以外のスポーツも全力で楽しむ

身長が急に伸び始める時期に入ると、身体の使い方にも変化が出てきます。今まで認識していた動作感覚と違うため、それまでできていたことができなくなったり、ぎこちなくなったり、子ども自身も戸惑ってしまうことがあるかもしれません。これは「クラムジー」とも呼ばれていますが、急激な成長で手足の長さも変わっていくため、成長に合わせた動作を自分なりに学びながら身につけていく必要がある時期なのです。

そんな時期は、ぜひいろいろなスポーツに挑戦してみてください。仲間と楽しむサッカー以外の運動は、心の成長もサポートしてくれる大事な時間。ついサッカーばかりに集中してしまいがちですが、成長著しい時期だからこそ、いろいろなことに挑戦してほしいと思います。自分の身体の使い方を学んでいける特別な時期! と捉えながら、成長を楽しみましょう。

一日の最後は良質な睡眠を

成長ホルモンをたくさん分泌させるためには、良質な睡眠をとることが大切なのは言うまでもありませんが、よく言われるゴールデンタイムは人それぞれ違います。入眠してから1~2時間後からはじまると言われているゴールデンタイムは、子どもたちそれぞれで異なり、自分の生活パターンに合った睡眠時間をきちんと確保できるかが重要なポイント。

夜の練習などで帰りが遅くなってしまう日もあるかと思いますが、日中よく食べよく動き、自然と心地よい眠りに入れるように寝る環境を整えてあげれば、子どもは安心して寝てくれます。間接照明などで明るさの工夫をするのもいいですね。

ぜひ「成長スパート」の時期を知り、意識して過ごしてみてください。成長をより楽しめるかもしれません!

最後に

毎月書かせていただいたコラムは今月で一年を迎えました。読んでいただいたみなさま、一年間ありがとうございました! 来年度も子どもたちのサッカーをサポートするために役立つ情報を、少しずつではありますがお届けできたらと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

WRITER PROFILE

金子会里
金子会里

長男(小4)長女(中2)の母
長男のサッカーサポートや様々な救護現場で感じたリアルな想いを通して『誰もが安心安全に、笑顔で成長できる環境とは?』を考えるように。豊かなサッカーライフにつながる『気づき』を経験談など交えてお伝えしていきます。
看護師・保健師/認定スポーツ救護ナース/スポーツ救命ライセンス講習インストラクター/他

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