悩まされている方が急増中の「巻き爪」の原因と対策方法とは?
こんにちは!フットケアのスペシャリスト トラブルフットケアマスター代表の黒田恵美です。みなさんの周りで爪が痛くて靴が履きづらい!スパイクを履くのが辛い!と言う声を聞いたことはありませんか?実はそれ巻き爪と呼ばれるものになっているかもしれません。そこで今回は、巻き爪についての知識や対策方法などをご紹介します。
年々増加している巻き爪とは?
日本で以前は10人に1人が巻き爪だと言われていました。しかし現在は更に増加していて小さいお子さんまで悩まされています。ただ他の人の爪をちゃんと見たことがなかったり、気づいた時には常に痛い状態でそれが当たり前だと思っていたりして諦めている方もいます。
日常生活を送る中でも、靴を履いた時などで痛いと感じるのは、決して当たり前ではないのです。お子さんは痛いことをお母さんに言えなかったり、どのように痛いのかを上手く説明できなかったりして、ひとまずは爪を切って様子を見る…という子も多いようです。
足の健康を守るために爪を適切な長さに保つ
先日お会いしたお子さんで「爪を短く切ってしまうと伸びてくる時にすごく痛いので、そのまま伸ばしています。」というお悩みを聞きました。ですが、爪を伸ばし過ぎるととても危険です。爪が伸び過ぎると、靴の先端にあたりやすくなってしまいます。そうすると、爪先は前に伸びることができなくなってしまい、代わりに横の爪が伸びてどんどん皮膚に食い込んでしまいます。
その食い込んでしまっている状態が上記の写真です。
対策としては、痛いからといって爪を伸ばすのではなく適切な長さを保つようにしましょう。爪の切り方に気をつければ多少の巻き爪なら痛みも軽減されます。下記画像のようにカットをするのが良いのですが、最初は少し難しい為、きちんと爪をカットしてくれる又は巻き爪を補正してくれるサロンなどでカットしてもらい、切り方を教えてもらうのも良いかと思います。慣れるとお家でもキレイにカットができるようになります。
巻き爪よりも厄介な陥入爪とは?
あまり巻いているように見えないのに、いつも足に痛みがあるという方は「陥入爪(かんにゅうそう)」になっている可能性があります。陥入爪(かんにゅうそう)とは、巻き爪よりも痛みが強く、横の皮膚に爪が刺さった状態になるため、腫れたり膿んでしまったりして時には出血してしまうこともあります。
小さい頃にバドミントンや剣道・サッカー・陸上競技など足爪を使ってグッと踏み込む動作をするスポーツ経験になりやすい傾向にあります。学生の方で部活が終わると靴下に血がついている…という子が多くいます。爪が痛いという理由で休むのか?と言われたなど辛い経験をされた子の悩みも多く聞きます。この痛みの辛さは本人たちしかわからないので、本当に辛いですよね。
陥入爪で痛みが強い場合は膿んだりする前に病院の皮膚科や巻き爪・陥入爪を専門に扱うサロンで相談してみることが大事です。
足や爪にとって良い環境とは?
子どもの足は柔らかい骨で形成されていて、足の裏や爪もまだまだ大人のようにしっかり出来上がっていません。だいたい3歳頃から土踏まずや足の裏のアーチが形成し始めて、7〜8歳頃で完成に近づきます。また、足の骨もどんどん硬い骨へと変化し16〜18歳頃では大人のようなしっかりとした足ができあがっていく感じになります。
成長しきっていない小さい頃は爪や足も柔らかく色んな影響を受けやすい状態になっています。この時期にしっかりと足や爪を形成するには、良い環境に置くことが大事になります。 その対策としては、以下のような点が上げられます。
- 爪を適切な長さと形に保ちましょう
- 靴のサイズと履き方を見直しましょう
- 運動する時のシューズやスパイク以外の普段履きも見直しましょう
- 運動した後はきちんとマッサージなどでケアしよう
もちろんこれはお子さんだけでなく、大人の方にも当てはまる事ですので、足や爪に痛みを感じる場合は、靴のサイズなどの見直しや病院・専門に扱うサロンへ行って相談してみてください。
今回は、巻き爪と陥入爪(かんにゅうそう)についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?普段スポーツをされていなくても悩まされている方が多い症状ですので、参考にして頂ければ幸いです。
足の状態を知ることで、健康とパフォーマンスを向上させましょう!
それでは次回もお楽しみに。