花粉症も影響している?鼻血が出た時の対処法とは?
みなさん、こんにちは。気温が高い日もあり春を感じることが多くなってきましたね。
サッカー観戦しながら花粉症という春の訪れを感じている毎日です。
花粉症の影響で鼻の粘膜が炎症をおこし、鼻水とともにちょっとした刺激でも鼻血が出やすいのはご存知でしょうか?
サッカーをしていると選手同士やボール、ゴールポストの接触で鼻血が出る場面に遭遇する事もあると思うので、今回は「鼻血」についての対処法などをご紹介させていただきます。
鼻の穴の皮膚と粘膜が移り変わる部分に「キーゼルバッハ部位」という細く小さな血管が集まっている部分があります。鼻血の90%がこの部分からの出血と言われています。鼻炎、空気の乾燥などで鼻の粘膜が弱くなり傷ついて、細く小さな血管が破れて鼻血が起こります。
子どもの鼻血の原因の多くは、鼻炎や鼻いじり、ボールや体などが当たって刺激する、気温が高くなってのぼせるなど鼻の粘膜が弱っている状態で起こります。鼻血が出る原因は様々ですが、子どもの場合は季節とはあまり関わりなく起こります。
大人は空気が乾燥する季節で気温の変化の大きい3〜4月頃に起こりやすく、内服薬や妊娠、月経、鼻の中にできた腫瘍など全身的な問題によるものです。いずれも正しい止め方を覚えておくことが大切なので、対処方法の手順を解説します。
応急処置のポイント
鼻血が出たら慌てずに鼻血の量と時間、頻度に注意してみていきましょう。子どもであれば「大丈夫だよ」と声かけしながらリラックスさせて、楽な姿勢で座らせてくださいね。
01.あわてない
子どもでも大人でも血を見ればビックリします。ビックリして慌てると血圧が上がり、血が止まりにくくなってしまいます。子どもが泣いているようであれば安心させ、深呼吸を促すなど落ち着かせましょう。
02.鼻をしっかりと抑える
ティッシュや綿を詰めただけでは止まらないので、親指と人差し指で小鼻(鼻の柔らかい部分)を5~10分間はしっかりとつまんでおさえてください。この時に顔は上に向けず、やや下向きにしまししょう。
詰めた物は血がしたたるほどでなければ、汚れても取り換えないでください。血は固まらないと止まらないので、詰めた物を出したり入れたりするとその都度、傷も広がり止まりにくくなります。
また、ティッシュを鼻の奥まで詰め込むのはよくありません。ティッシュは紙質が固いものがあるため鼻の粘膜を傷つける事もありますし、取る時にかさぶたが剥がれて再出血することがあります。ドラッグストアに鼻血、鼻水を止める脱脂綿を棒状にしたものが製品としてありますよ。息子のチームのメディカルバックには常備しています。
03.座った姿勢で安静にする
しっかりおさえている間は横にならずに、座った姿勢で少し下を向くようにしましょう。横になると血液が喉に落ちて気分が悪くなって、鼻が心臓より低くなると余計にでてしまいます。反対側の鼻、のどに血が回ってきても心配ありませんので、飲み込まないように出しましょう。
首の後ろを叩いたり、目頭や鼻の付け根をつまんだりするのは間違いですが、この部分を、冷やしたタオルやハンカチにくるんだ保冷剤で冷やすのは大丈夫です。
注意すべき鼻血の症状
量→洗面器いっぱいほどの量が出る
時間→30分以上止まらない
頻度→すぐに止まるが、数時間後や数日後に何度も繰り返し出血する。
「応急処置のポイント」のような鼻血を止める方法をしているにも関わらず、大量に出血する場合や長時間止まらない場合は、動脈からの出血の可能性が高いため処置を必要とします。
また、繰り返す場合は血が止まりにくい状態(全身的な問題)や、鼻の中にできもの(良性や悪性の腫瘍)ができている可能性があるため、耳鼻咽喉科での診察を受けることをお勧めします。
今年は例年よりも花粉症が辛く、屋外スポーツは鼻への刺激も多くなりがちです。慌てずに対応して、サッカーを楽しんでいきましょう。