サッカーを続けてる?壁はあった?「サッカージュニアは今」どうしてますか?-後編
おかげさまで、今春、soccer MAMAは10周年を迎えます。そこで、これまでご協力いただいたサカママのみなさんに、サッカージュニアだったお子さんの10年後の姿や、どんな壁があったのかなどあれこれ聞いてみました。先輩サカママによる小学生時代の反省点やアドバイスなども、ぜひ参考に!
東福岡高校サッカー部で過ごし、心からサッカーを楽しめるように(硲本麻由さん)
小学生から中学までサッカー一色の生活だったので、高校生活ではサッカーだけに縛られず、学校生活全体から人間力も培ってほしいという思いもありました。そして、息子が選んだのが東福岡高校。サッカー部では素晴らしい仲間に恵まれ、人生で最も貴重な3年間になったようです。色々な経験を乗り越え、ようやく心からサッカーを楽しめるようになったのではないかと思っています。
これまで、レギュラーじゃないと意味がない、トップチームじゃないと意味がないと、チーム内での自分のポディションには常にプレッシャーを持っていたようです。そのため、いつもメンタルケアが大変で、常に一歩引いたところからのサポートは難しかったですね。
心にドンズバなアスリート本、アスリートの名言をラインで送る…などをすることで、少しは気持ちが楽になっていたようです。
小学生時代の反省…
もっとのびのびとサッカーに関われるようにしてあげれば良かったと思います。サッカーを楽しむことより、メンバーから外されないために!というプレッシャーの方が大きく、親子で欠点を直すことばかり考えていたように思います。
先輩サカママからのアドバイス!
とにかく!ポディティブ精神と笑顔で!サカママライフを楽しんで下さい。
後悔しないためにも、今できることを全力でサポート(犬飼友美さん)
息子はGKなのですが、ジュニア時代は背が小さかったので食事や睡眠時間、身体のケアを大切にしていました。また、GKは失点に絡むポジションなので、子どもも親も苦労が多く、メンタル面でのコントロールは大変でした。
後でこうすれば良かったと後悔がないように、私が今できることを全て行い、全力でサポートしてきました。コロナ禍になる前は、日本中あちこち遠征や試合へ応援に行くことが出来ていたので、今となってはそれが本当に楽しく幸せな日々だったんだと改めて実感しています。
先輩サカママからのアドバイス!
ジュニア世代では特に、GKという存在への理解が難しい場面もあると思いますので、お子さんがGKのサカママさんは悩みが多くなると思います。でも、お子さんがGKをやると決めて頑張りながら悩み苦しんだ分、喜びは大きくなるはずです。また、子どもと一緒に悩み苦しむことも、お互い成長することに繋がる大切なサカママの役割なんだと思います。今、この時間はあっという間に過ぎて行ってしまうもの…。お子さんとの時間を大切に、ご自身の楽しみを見つけながらサポート頑張ってください!
息子が悩んでいた時期は、ご飯をつくってひたすら見守りました(青島れいこさん)
ジュニアユースの時、選抜に選ばれない時期がありました。悩んでいる息子の姿を見ていると、親としても辛かったですね。おいしいご飯をつくって、ただひたすら見守りました。
小学生時代の反省…
サッカーだけでなく、身体能力全体を伸ばしたり、フィジカルを強くすればよかったと思っています。
サカママを通じた活動は、大人の部活みたいで楽しかったです(佐藤麻美さん)
息子は、あざみ野FCから、和光ユナイテッドへ進み、高校では神奈川クラブでサッカーを続けています。子どもが小さい頃は、休日も平日もサッカーが最優先だったため、他の兄弟とのスケジュール管理が難しかったですね。サカママを通じてたくさんの方と繋がることが出来たことが大人の部活みたいで楽しかったです。
小学生時代の反省…
栄養管理やメンタルケアなどを小さいうちからもっとやっておけばよかったと思います。
自ら興味のあったボルタリングを習うことでサッカーも意欲的に(小坂都さん)
父はサッカーチームの代表、母はサッカースクールのマネージャーという環境で生まれ育ったため、息子は自らの意思ではなく自然とサッカーをする流れに。小学校進学と同時にチームに所属させましたが、他の子とのやる気の度合いが違いすぎて、親と子のストレスがピークになり半年くらいで辞めました。しかし、スクールは続けたいと言うので、週一回今でもマイペースに続けています。
本人が興味のあったボルタリングを習うようになると、諦めない強さが身に付いていき、サッカーに対しても意欲的に取り組めるように。別のスポーツで自信を付けることによって、サッカーでも良い変化が得られたことは、私たち親子にとっての成功体験となりました。
先輩サカママからのアドバイス!
子どもを通じて経験させてもらえることがたくさんあるので、親も子も楽しんだもん勝ちだと思います。親のエゴではなく子ども目線でサポートしてあげると、自ずとキラキラ輝く理想的な我が子の姿が見えてくるはずです。お互いにまだまだ楽しみましょう!