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永田一真(岡山学芸館高校)中国新人戦4戦5発で優勝に貢献 抜群の決定力を持つ万能型【選手PICK UP】

永田一真
KAZUMA NAGATA
岡山学芸館高校/2年
2000年4月26日生まれ 172cm/71kg。FW、MFをこなし、国体選抜ではSBをも経験している万能型。今シーズンは岡山学芸館でキャプテンとして10番を背負い、文字通りチームを牽引。中国高校新人大会では5ゴールでチーム優勝に貢献した。

佐野海舟率いる米子北に2ゴールでリベンジ

同じ岡山県でしのぎを削るFW飯尾柊太(玉野光南)やMF佐野海舟(米子北)、DF山田祐樹(立正大淞南)、DF西原広太(広島皆実)ら注目選手がいる中国地区で、MF永田一真(岡山学芸館)がまず結果を残した。

3月16日から18日まで行われた第10回中国高校新人大会で岡山学芸館が初優勝。前回大会準優勝の悔しさを晴らすと同時に、本格シーズン開幕へ向けて弾みをつけた。主将、エースとしてそのチームの中心となっていたのが永田だ。

昨年は主にFWとしてプレーしてきたが、今年は4-3-3システムのシャドーのポジション。攻守において推進力ある動きがチームに勢いをもたらした。ボール奪取の部分で貢献し、攻撃面では中盤を力強いドリブルで打開。濡れたピッチが得意というように馬力に自信を持っているMFは、簡単には止まらなかった。

一方、雨中で行われた米子北との初戦では開始直後に失点した後、ポジションをFWに移し、ミドルシュートを叩き込むなど2ゴールの活躍。ストライカーとしての能力も十分に印象づけた。国体選抜ではSBも務めていたという万能型は、中国大会で2つのポジションをこなして4戦連発。計5ゴールを叩き出して優勝の立て役者となった。

ライバル作陽を破り、全国ベスト8進出を掲げる

特に意識していたのが米子北戦だったという。チームは今年の練習試合で完敗。永田自身も相手の注目MF佐野に空中戦で歯が立たなかった。リーグ戦のカテゴリーは米子北がプレミアリーグWESTで、岡山学芸館は一つ下のプリンスリーグ中国に所属。リベンジする機会はなかなかないだけに「相当燃えていた。(組み合わせで初戦の)相手が米北でモチベーションが上がった」。本人は後半に押し込まれた時に流れを変えるプレーができなかったことを反省していたが、強敵に逆転勝ちしたことについては「プレミアリーグで佐野海舟たちがいるチームに勝てたのは自信になりました」と自信を深めていた。

新人戦岡山県大会はライバルの作陽に「落ち着き、技術、状況判断完全に相手の方が上」と認める敗戦。それでも中国大会で優勝を果たし、チームに手応えを感じている。「目指していることがちょっとずつできてきた。岡山県大会よりも一回り逞しくなって成長できたと思います」。そのチームメートたちとともにインターハイ予選連覇、そして選手権予選で2年ぶりの優勝を果たして全国で大暴れすることを目指す。

「自分たちの目標として全国ベスト8を掲げている。それを達成できるようにもっと上を目指してやっていきたい」。抜群の決定力を持つ万能型が、この中国新人大会のように、チームを勝たせるプレーを続けていく。

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