西日本豪雨災害支援!チャリティサッカースクール in 広島 スペシャル対談 「橋本英郎×佐藤寿人」
2018年7月、甚大な被害をもたらした西日本豪雨。サカママとしてできることは、サッカーを通して、子どもたちに笑顔を届けること。その想いをかたちにするため、サカママ、橋本英郎選手、佐藤寿人選手がプロジェクトメンバーとなり、「西日本豪雨災害支援!チャリティサッカースクール in 広島」を12月に開催することに。そこで、橋本選手と佐藤選手に、このチャリティサッカースクールに対する想いを語っていただきました。
今こそサッカー選手として、広島の方々の背中を押す番だと思った
――最初に、今回のチャリティサッカースクールを開催しようと思ったきっかけを教えてください。
橋本選手(以下、橋本) 広島や岡山での災害を目にし、サッカー選手として何かできないだろうか――。そんな思いがあり、佐藤選手に相談しました。それで、サッカースクールというかたちがいいんじゃないかと。僕は以前からチャリティ活動をしているのですが、チャリティサッカースクールというのは初めてなんです。でも、たくさんの子どもたちに笑顔を与えられるんじゃないかと思っています。
佐藤選手(以下、佐藤) 広島を離れて2年経ちますが、今でも家はありますし、12年間プロサッカー選手としてプレーした広島は、本当に大好きな街であり、場所であり、特別なクラブでもあります。西日本豪雨災害があった後、最初はテレビや新聞等々で、被害にあわれた地域やその人々の様子を見ることしかできませんでした。でも、ボランティアの人手が足りないと耳にし、オフの日にグランパスのチームメイトでもある宮原和也選手と二人で広島に行ったんです。被害にあわれた口田地域に足を運び、がれきや土砂の撤去などを1時間程手伝ったのですが、そこには、今まで見てきた広島の街とは違い、非常に悲しい光景がたくさん、たくさんありました。そして、自分たちの力は、ほんとに小さなものだと痛感したんです。これまでプロサッカー選手として、広島の街でたくさんの方に背中を押してもらったからこそ、今こそサッカー選手として、多くの方々の背中を押す番ではないだろうか。そんなことを思っていたときに、橋本選手から連絡をいただき、広島で何かできないかという話をしていく中で、チャリティサッカースクールを企画し、開催しようということになりました。
――橋本選手はいつ頃からチャリティ活動をされているのでしょうか?
橋本 娘が生まれたのがきっかけで、9年ほど前からです。娘がとりたてて大きな病気になったわけではないのですが、ソファから落ちて転んでしまい、ちょっとこわい思いをしたことがありました。幸い大きなケガにはならなかったのですが、インターネットなどでいろいろ調べていると、ケガが悪化してしまった子どもたちや、病院からなかなか出ることができない子、そして子どもたちにずっと付き添っている親御さんたちの現状を知って……。そういったお子さんや親御さんに何かできることはないだろうかと思い、チャリティの活動をするようになりました。
――佐藤選手も、日本プロサッカー選手会が主催している、東日本大震災の復興を祈念したチャリティサッカーなどに参加されてますよね。
佐藤 僕自身、仙台で2年間プレーしてましたし、その中で仙台の方には応援してもらっていたので、力になれないかなという思いで参加しました。今でも継続して仙台には足を運んでいます。
このチャリティサッカースクールを、今後もしっかり続けていきたい
――サッカー選手として、チャリティ活動を通して、どんなことができると思われますか?
橋本 サッカー選手がチャリティ活動をすることで、注目してもらえる部分ってあると思うんです。そうすると、つながりができたり、いろいろなアプローチができるんじゃないかと。今回は、チャリティサッカースクールですけど、サッカー選手と一緒に何かをすることで、サッカーが好きな人、サッカーを観ることが好きな人、サッカー選手が好きな人たちにとって、力になればと思います。
佐藤 こうした自然災害が起きてしまったときに一番怖いのは、最初は多くの方が心配してくれると思うのですが、徐々に関心がなくなって、現状を知らなくなってしまうことです。だからこそ、チャリティ活動を通して、寄り添い、気にかけていくことを続けていかなければ意味がないと思うんです。プロサッカー選手には発信力があると思うので、チャリティ活動を続けることで、現状をより多くの方々に知ってもらえるんじゃないかと思いますね。また、サッカーはもちろん、運動をすることが好きな子どもたちは大勢いるので、ボールを一緒に蹴ることで、たくさんの子どもたちが笑顔になってくれたらと。その力はサッカーに限らず、どんなスポーツにもあると思います。
――開催日程も12月15日・16日の2日間と決定しました。最後に、このチャリティサッカースクールに向けた想い、伝えたいことをお聞かせください。
橋本 僕はこのチャリティサッカースクールの情報を発信し、できるだけたくさんの方に知ってもらいたいと思っています。サッカー選手もこういった活動をしているというのはもちろん、他のサッカー選手の中からも共感してもらえる選手がでてきて、一緒にできればと。9月、10月に神戸、長野でチャリティヨガイベントを行うのですが、その売上の一部をチャリティサッカースクールに寄付することも決めました。この2日間、サッカーを通して、広島の子どもたちを笑顔にできるように盛り上げたいと思います。佐藤選手も言っていましたが、チャリティ活動は、継続的にやっていくことが大事だと思うので、今度もしっかり続けていきたいですね。ぜひ、当日を楽しみに来てください。
佐藤 広島に縁のある選手もたくさんいると思いますし、なかなか広島に行く機会がなかったけれど、広島の子どもたちと一緒にボールを蹴って、多くの子どもたちを笑顔にしたいと思っているサッカー選手もいると思うんです。そういったいろんな選手たちも巻き込んで、盛り上げていければと思います。でも、一番は子どもたちが笑顔になること。そのためにも、しっかりコンディションを整えて参加したいと思います!
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