メインコンテンツに移動
ウィンターアクティビティーを取り入れたサッカートレーニング!! 〜雪国出身サカママによる冬の過ごし方🎵〜

ウィンターアクティビティーを取り入れたサッカートレーニング!! 〜雪国出身サカママによる冬の過ごし方🎵〜

年末年始はU-12、U-15、高校サッカーが激アツで、毎日観戦(オンデマンドも含みます)で忙しい日々でした! 各年代の全国47都道府県のトップを決める試合を観戦するなかで私が毎度驚くのは、北海道や東北地方、さらには北陸地方のチームの活躍です。特に上記3つの地方は豪雪地帯※1にあたるそうです。そのような環境の中で“サッカー”という野外の広大なグラウンドが必要なスポーツで勝つためには、雪国のチームはどう考えてもハンデがありすぎると思うわけです。いくら施設が整っていて、広い人工芝のグラウンドを所有していたとしても、気候を変えることはできず…。それでも強豪校であり続けるのは、雪国の環境を大いに利用した練習メニューに特徴があるようでした。

そこからヒントを得て、都内在住の我が家では「雪」を活用した心身トレーニングを実施してみました。笑 

雪から多くを学ぶ「雪育」が心身を強くするコツ!?

文部科学省は、幅広い知識と教養、豊かな情操と道徳心、健やかな身体をはぐくむという、知・徳・体の調和ある人格の完成を目指すことが重要だと述べています※2。そして、これらの営みは「知育」「徳育」「体育」さらには「食育」と言われ、みなさんも多々耳にしたことがあるかと思います。

雪での心身トレーニングも「雪育」として考えると、【大変なところ】も多いのですが【習得できるスキル】も大いにあり、人格形成に貢献しているはず! と、雪国出身の私が思いましたのでご紹介します。※個人の見解ですので、ご参考まで。

大変なところ

①寒い
→とにかく寒い。刺すような寒さ。氷点下が当たり前の日々

②危ない
→至るところにあるトラップをかき分ける必要がある。特に、屋根の下は、屋根上の雪や氷柱が落ちてくる。道はとにかく滑る

③お金がかかる
→車の維持費、暖房費、設備費にそれぞれケチると命の危機を感じる

④短気は損気
→思い通りにいかないことが多い。その都度キレていたら心がもたない

習得できるスキル

①問題解決力・調査力
例)雪遊びするときに手足が冷たくなって辛い 
→ 防水スプレーをする、防寒性の高い靴下にする(どこのメーカーがよいか調べる)

②危険予知能力
例)スキーやスノーボードで滑走中、周りを見渡す
→ ゲレンデ上に転んでいる人や、危険な滑走をしている人から逃げられる

③運動能力
例)雪かきを毎日する → 足腰の強化
例)雪道で転びそう →  瞬時に反応して耐える(もしくは受け身をとる)

④忍耐力
例)家から外に出るとき、車に乗る際に雪が多すぎて身動きがとれない
  → 雪かきをする(すぐに出かけたい気持ちを抑えて、ひたすら雪かき)

私は幼少期から15年程度を雪国で過ごしてきましたが、「雪育」は銀世界を楽しむことはもちろん、より人間力を高めることに貢献できるのではと思います!

小学1年生の息子は「雪育」でどうなったのか!?

都内在住の息子ですが、性格としては負けず嫌い…サッカーの試合に負けるとお決まりの大号泣で周囲を驚かせます。汗 負けず嫌いなのか、ただのワガママなのか…。親としては、根性を一旦鍛え直してやろうと思い(笑)、冬休みを利用して家族で「スキー」をすることにしました。息子は雪慣れこそしていましたが、スキーに関しては全くの初心者でした。スキーに挑戦する以外の日は、極寒の中での釣りやかまくら作りなどのアクティビティーを実施しました。今回は、スキーに焦点を当てた「雪育」についてお話しします!

スノーボードではなく「スキー」をさせた理由としては、滑走方向が正面(横乗りではない)という点や左右の足をしっかりと踏ん張らなければ思ったように曲がれない点です。そして、安全面として、転倒したときに板が外れる点も大きかったです。滑走方向が正面の場合、前方の視野が広がり、状況把握がしやすくなると私は考えます。また、左右の足への意識をせざるを得ない状況になり、特に急斜面やスピードが出ている際には足腰でより踏ん張らないと転倒したり、思った方向にいけず暴走する可能性もあります。また、自分自身を制御する必要もあるかと思います。そのため、小学低学年におけるスキーの実施は、サッカーに必要な足腰の強化や状況判断、さらには心のトレーニングとしても有効なのではと考えています。

しかし、実際のところゲレンデに出てスキーをするまでには、多くの関門をくぐり抜ける必要があるのです。都内では考えられないベイマックス様フォルムの厚着で、頭にはクッション性の高い大きめのヘルメットを被り、さらにロボットのようなガチガチの硬い靴を履いて、子どもが両手で持たなくてはならない重さの板を担いで外へ出て初めて実施できます(ストックはまだ持たせませんでした)。ここで発狂しているようじゃ試合終了。謎にポジティブな息子は、この装備が「SWAT(特殊部隊)のようでカッコイイ!!」とお気に召したため、なんとか試合続行。笑

最終的に、2日間4時間ずつ滑りましたが、サッカー少年は足腰がそもそも強いのか1日目でコツを掴み…2日目には一人で初心者コースを曲がりながら滑れるようになりました。スキーの上達ステップにはいろいろあるので、経験がない保護者様はスキー場のスクールに入れてみても良いと思います!

1日目は、思い通りに滑れずゲレンデで発狂したシーンもありましたが、発狂しても変わらないことを悟ったのか(笑)、2日目は自力で完走できて達成感に満ち溢れていました。たった2日間でしたが、息子にとってはかなり濃厚な期間だったと思います。このような普段の日常とは異なる経験を通して、成功体験はもちろん、幼少期の子どもの心身を強くするのだと思い、この先も豪雪地帯の強豪校を見習って「雪育」を取り入れていこうと思います!!

余談ですが…スキーの後の温泉は最高です。スキー場と共に日帰り温泉を楽しむことも、「雪育」に含まれるように思います。笑

(注釈)
※1 国土交通省,豪雪地帯・特別豪雪地帯の指定(令和6年4月1日現在) 
  https://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/chisei/crd_chisei_tk_000010.html
※2 文部科学省, 1.徳育の意義・普遍性
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/053/gaiyou/attach/1286153.htm

WRITER PROFILE

HIRO
HIRO

東京生まれ、福島育ちです。小学1年生男児がおり、平日は都内某大学に勤務しつつ、休日はサッカー引率の日々です。とにかく物事を深掘りしたい性格のため、実用書から学術論文までとことん調べます。笑

Pick Up

第10回サカママオンラインフェスタ

家族みんなで楽しめる大型オンラインイベント、サカママオンラインフェスタを開催します!
第10回となる今回は、サッカー日本代表の谷口彰悟選手、中村敬斗選手、ガンバ大阪トップチームコーチの遠藤保仁さんなどがサカママLIVEのゲストに登場します!
ゲストと直接お話しできる質問コーナーも実施します。

新たなスターは誰だ!?「選手権」注目プレーヤーFILE

世界で活躍する数多の名選手を輩出してきた選手権。今大会で輝きを放ち、次の一歩を歩み出すのはどの選手か!?8人の注目プレーヤーをピックアップする!

「JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会」編集部が選ぶベストメンバー発表!

毎年恒例のサカママ編集部が選ぶ「JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会」ベストメンバー!
ジュニアサッカーの集大成となる大会で、眩い輝きを放った選手たちの中から厳選し、ここに発表します!

真冬のサッカーを親子で乗り越えるための寒さ対策~我が家で愛用する便利グッズ~

いよいよ迎える本格的な冬。12月なのに異例の暖かさを記録する日もありますが、今後ますます寒くなる時間をどう切り抜けるか、冬のサッカー活動中に親子でお世話になっている様々な便利グッズを紹介したいと思います。

卒団式、何やってる?気になるあれこれをサカママに聞いてみた!

サカママ&サッカージュニアにとって3月は「卒団」のシーズン。そこで卒団式特集を全2回でお届けします。第1回は、卒団式はどんなことをしているか、記念品は何を贈るかなど、気になるあれこれを調査しました。
Back to top