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クラブチームを選んでいるサカママ必見! サッカーコーチはどんなことを考えているの?

クラブチームを選んでいるサカママ必見! サッカーコーチはどんなことを考えているの?

こんにちは。サカママの皆様お元気でしょうか? サッカー女性審判員のみさっきーです。

サカママさんたちとの雑談で、気になったことがありました。それが子どものクラブチームを選ぶときに重視するポイント。実際に周りのサカママさんに聞いたり、アンケートを取ってみました!

『クラブチーム選びで最も気になること! 重視すること!』 Byみさっきー調べ

1位 立地(通える範囲か?)
2位 今どこのリーグで戦っているか?
3位 チームやコーチの雰囲気、練習方法
4位 チームの人数(レギュラーで出られそうか?)
5位 進路(その後どんな高校へ?)
意外だったのが、部費などはランキングには入りませんでした。

そこで注目したのが、第3位のチームやコーチの雰囲気や練習方法! 審判をしていると、ピッチの中を子どもたちと一緒に走ったりしていて、よりベンチの存在を近く感じられます。今までたくさんのチームの審判員を経験してきて、ほんとにいろんなチームがあるんだな~とか、コーチの声掛けやコーチングの仕方、雰囲気もさまざまだな~と思ったりします。

今回のコラムでは、『どんなチームなのか?』という気になることに焦点を合わせて、3チームのコーチに実際にインタビューしてみました!

サッカーコーチはどんなことを考えているの?

まずは、私が審判として所属しているチーム・烏森SCの古河裕次コーチ。

コンセプトは『大人も子どもも面白い人生を生きよう』。“預ける”ではなく“関わる”地域の少年団でありながら、理念に共感したコーチ・審判が約50人在籍しています。パパコーチの成長をプロコーチの専門性が支えて、地域の力により輝きを与えている、新しいコンセプトの地域密着型チームです。

次は最近、どの大会でも1位に輝いているAmbrogio FCのハスケル ジーノコーチ。

『頭で勝つ』をテーマに、世界で戦える選手の育成に特化するクラブチーム。もともと身体能力に秀でていなかったジーノコーチが“体格以外の武器を身につける”戦法で編み出した 指導方法。技術力/判断力はもちろん、情報とアイディア双方によるインテリジェンスに『特化した』トレーニングを行っています。

そして、自前の大人用フルピッチの人工芝サッカーコートを完備している市川GUNNERSの松本翼コーチ。

市川GUNNERSの代表はサカママでもおなじみの幸野健一さん(著書に『パッション 新世界を生き抜く子どもの育て方』やテレビ東京『FOOT×BRAIN」などに出演』。チームコンセプトは『世界基準の施設と教育メソッドをベースにサッカーの楽しさを伝え、生涯スポーツにつなげる』。

どのチームもなんだかすごく魅力的ですね!

サカママにとっては、チームの雰囲気や練習方法、チームを率いるコーチのパーソ ナリティなど気になることがたくさんあるので、インタビューしたものをお伝えしていきますね!

コーチになったきっかけは?

  • 古河コーチ:息子が以前別のチームに所属しているとき『サッカーを辞めたい』と言いだしました。「サッカーが嫌いになった?」と聞くと『嫌いじゃない』と。じゃあ別のチームを探そうとなり、パパコーチを主体とする烏森SCに出会ったのがキッカケです。息子をそんな気持ちにさせてしまったのも、自分が関わらずに預けていたからだなと思い、そこから覚悟を決めコーチをスタートしました。現在は縁あって今のチームの監督をさせていただいています。
  • ジーノコーチ:以前在籍していたクラブチームからオーストラリアに転勤の話があったのですが、自分が2年ほど見ていた子たちが『コーチのチームで続けたい』って言ってくれて、、それで、この子たちを見ていきたいという想いで、チームを立ち上げました。最初は4人から、それこそ、河川敷の雑草だらけのところから練習を始めて。。そこから、チームを作り上げてきました。
  • 松本コーチ:僕は幼少期からサッカーを始めていて、将来どういった仕事をするかって考えたときに、「やっぱりサッカーに関わる仕事をしたいな~」って思いました。大学で教員を目指していましたが、自分がワクワクするほうを選びたいと思い、大好きなサッカーを子どもたちに伝えられるサッカーコーチになりました。

今までの活動で感動した、心に残るエピソードはありますか?

  • ジーノコーチ:日々感動ですが、特に数名から始めたチームでしたので、自分たちだけで創ったチームがユニフォームを着て試合に出るっていうことが実現できたことがまず何よりも感動です。その中でも、結果を残していく選手たちの成長していく姿には心動かされます。
  • 松本コーチ:試合でも練習でも、自分が見ている選手が“できなかったことができた”瞬間に立ち会えるとか、ちょっと消極的だった子が強く発言している瞬間とか、努力をしている姿、ゴール決めて喜んでいる姿とか、日々毎日のように感動はありますね!
  • 古河コーチ:コーチ陣で審判講習会に行った際、中学2年生の卒団生の選手が一人で審判講習会を受講していました。彼がプレイヤーだけでない角度でサッカーに関わろうとしている姿勢と、主体的に動いて自分で申し込みをしていたことに感動しました! 今後も彼のようなかっこいい選手を生み出したいと思っています。

逆に、悲しいとか残念とか、マイナスな感情は?

  • 古河コーチ:毎年、受験でチームを離れる選手がいることですかね。以前こんな会話をした選手がいたのですが、「A君、サッカー好きなんじゃないの?」『うん』「なのになんで辞める必要があるの?」って聞いたら『、、、。』結局、チームを離れることになってとても残念でした。受験とサッカーの両立。これが今課題で、塾の先生と話し合って、保護者向けの相談窓口を作り両立をサポートする体制を整えはじめました。
  • 松本コーチ:サッカーに興味を持ってくれて始めて、一緒にやっている子たちが辞めていったり、離れていったり、理由はそれぞれだと思うのですが、そうした瞬間は寂しいなとか、悲しいなと思いますね。あと、指導しているときに、自分が投げかけた言葉の意図や真意がうまく伝わらず、選手たちの元気やモチベーションを下げてしまったりしてしまうこともありました。コーチは自分の発する言葉の重みを理解して、心に火をつけるような存在でいなければならないと感じています。日々反省ばかりです。
  • ジーノコーチ:残念なこと! いくらでもあります。毎日あります。自分の言っていることが『すべて』正しいといったわけでもないので、その中から選んでいってほしい。サッカーだけじゃなくいろんな考え方や温度差もありますし、もうちょっと楽しくサッカーさせてあげたいとか、勝っても負けても笑顔で! とか! 自分の言動に反省はかなりありますね!

練習方法でなにか特徴などはありますか?

  • 松本コーチ:サッカーの本質である、ゴールを奪う、ゴールを守るところから逸れないことを一番に考えています。そのなかで、ボールを大事にしながら相手を攻略していくところにこだわっています。ゲーム形式のトレーニングが多いのですが、そのゲームでどうしたら技術が発揮できるのか? こちらが無理やり伝えるよりも、選手たち自身がゲームの中で気付いて、トライアンドエラーを繰り返しながら成長できるのが理想です。
  • 古河コーチ:ひとつは小中連携ですね。学年を超えて混ざり合い、時には小4から中3までごちゃまぜで練習しています。混ざり合いの中で、選手同士の学び合いが生まれることが理想です。僕が考えるのは“遠くのメッシより、近くの先輩に憧れる”世界観を地域のパパやママたちと作りたいと思っています。
  • ジーノコーチ:いろんなトレーニングをしていますね。今の段階でプロの選手とか、ヨーロッパ、南米の選手が取り入れているような練習。その年代では難しいでしょうっていう練習も、説明して話して、反復して。状況、判断、見極め方、捉え方、子どもたちはついていけてなくても、話します。じきに理解できてくるし、結果がでてからそこからが始まりだと話したりもします。

夢や目標、ビジョンはありますか?

  • ジーノコーチ:みんなの夢が一つでも近づくサポートができれば! 夢をどんどん叶えていってほしい。子どもたちの個性を尊重しながら、言葉がけを大切にしていきたいです。
  • 松本コーチ:選手の夢を全力で応援して、なりたい姿に導いていけるような、サッカーコーチという仕事が大好きです。それを生涯現役で、ずーっと続けていけたらいいですね。
  • 古河コーチ:人生をかっこよく面白く生きる選手を生み出したい! そこがゴールかもしれない。それと今、女子チームをつくりたいと思っています。

それでは、最後にサカママにメッセージはありますか?

  • 古河コーチ:子どもと一緒に生活し成長していける、家族が家族らしく楽しめる時間は一度きり。今日、目の前にいる我が子には一生会えません。そんなかけがえのない家族の時間を有意義で豊かなものにするためには、子どもが『夢中』になってうち込めるものを見つけてあげることがすごく大切です。スポーツすることで健康に快活に成長してほしい。頑張る子どもを全力で支える、苦しみも悲しみも悔しさも共にする。そんなサッカーのある『家族の季節』を楽しんでもらいたい!
  • ジーノコーチ:自分の子どもが輝ける場、成長できる場、それは何チームあったとしても探し続けてほしい! それぞれのクラブチームがそれぞれ自信もってやっていると思うので、合う・合わないもあると思います。お子さんと一緒に体験したり考えたりして、実際にその場で何が起きているかを見極めて、チーム選びをしてほしいなと思います。
  • 松本コーチ:子どもの熱量を親が超えないで、一緒にサッカーを楽しんでほしいです。お子さんを見ていてイライラしたり、もっと頑張ってほしいという瞬間はあると思いますが、そこでガミガミ言い過ぎてしまうと、好きで始めたサッカーを嫌いになってしまうかもしれません。温かく見守ってあげていれば、その好きがもっともっと大きくなっていき、サッカー面はもちろん、心も自然と成長していきます。夢や目標を奪う『ドリームキラー』ではなく『ドリームサポーター』になって、子どもたちの夢を一緒に全力で応援していきましょう。

まとめ

今回3人のコーチにインタビューさせていただいて、本当にすごく熱量というかパワーと愛を感じました。いろんな考え方やサッカーキッズとの関わり方があって、子どもたちを第一に考えていて、すべてが素敵で、ますますサッカーって素晴らしいな~と感じました! サッカーコーチたちをリスペクトします。

今回ご協力いただいた、古河裕次さん、ハスケル ジーノさん、松本翼さん、本当にありがとうございました。

烏森SC 古河裕次コーチ

Ambrogio FC ハスケル ジーノコーチ

市川GUNNERS 松本翼コーチ

WRITER PROFILE

みさっきー
みさっきー

美容師/カメラマン/サッカー3級審判員/ キッズコーチ/D級コーチ
息子のサッカー練習を見ながら、ルールをしっかり学びたいと思い、4級審判員や3級審判員も取得。息子のサッカーチームに貢献したいと思い、キッズコーチ(〜U10)や2023年10月にD級コーチも取得しました。サッカーがある生活を自分の成長と息子と自チームのキッズ達と共に楽しんでいます。

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