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夏休みはサッカースクール体験のチャンス! 子どもに合ったスクールの見つけ方

いよいよ夏休みですね! 我が家では夏休みなどの長期休みは、毎回スクールについて考える時間を設けています。今通っているスクールを振り返ったり、新しいスクールの体験を検討したり。時間に余裕ができる夏休みは大チャンスです!

ということで、今回のコラムでは、これまで数多くのサッカースクールを見てきた経験から、子どもに合ったスクールの見つけ方についてまとめてみました。

びっくり! これまで経験したスクールの数は「22」

我が家は毎年、夏休みに1学期を振り返りつつ、今通っているスクールについて話し合います。このまま今のスクールを続けるか、新しく増やすのか、それとも減らすのか。1学期の生活を振り返りながら親子で話し合うようにしています。

この夏も話し合いの機会を設けようと考えているのですが、今年はまず、これまで経験したことのあるスクールを一度洗い出してみようと思いました。

今通っているスクール、過去に通っていたスクール、体験のみや単発参加のスクールなど、今まで経験したスクールを数えてみたら…その数なんと22!!
内訳は以下のとおりです。
通いのスクール…11
単発のスクール…6
体験のみのスクール…5

兄弟通じて10年以上のサカママ歴、比較的近場にさまざまなスクールが開校されている地域性など、いろいろな要因はあると思いますが、自分でも「よくまぁ、こんなにたくさん行ったな」と驚きました(笑)。

数多くのスクールと出会った今思うことは、どのスクールでも本当に子どもたちを成長させてもらえたということです。また私自身も学ぶことが多かったです。せっかく重ねてきたこの経験を活かし、今回のコラムではスクール選びについてまとめてみようと思いました。

この先どんなスクールを選べばいいのか、お悩みのサカママさんもいるのではないかと思います。完全に個人の感想からの情報にはなりますが、お子さんがグンッと成長するスクールを見つけるヒントになれば幸いです。

スクールを探すときの確認ポイント

スクールに関して親子でどんなことを重要視しているのか、あらためて振り返ってみたところ、スクールを探すときと、体験後に入会を決めるとき、それぞれにポイントがあるなと思いました。

曜日・時間・移動距離

どんなに評判のよいスクールでも、行ってみて距離が遠すぎる、送迎が大変すぎる場合は選びませんでした。サッカー以外の日常生活も大事ですし、何より移動疲れで親も子もイライラしたら、せっかくのスクールがもったいないからです。

トレーニングの特色

ウェブサイトやSNSなどで、どんなトレーニングをしているのか、特色をチェックしました。通っている方からの意見を直接聞けるのがベストかなと思います。特徴が見えない所は選びませんでした。

コーチの人物像

教えている人がどんな人物なのか、これはとても大事です。誰に教わるのか、どんな方針で指導してくれるのか、できれば事前に顔が分かるコーチのいるスクールがいいなと考えています。

体験後にスクール入会を決めるときの確認ポイント

子どもが「楽しい!」と心から思えたかどうか

サッカーは楽しい! という気持ちは最優先でずっと大切にしてほしいと思っています。チームの練習にプラスしてスクールに通うことに、義務感ややらされ感が生まれてしまったらとても悲しいです。毎回子どもが楽しみになるようなスクールの雰囲気、早く行きたいと思える場所であるかどうかが、我が家の大事な判断軸です。だから、体験後の最初の質問は「楽しかった?」です。即答で「楽しかった!」と返ってこなければ、今は通うタイミングじゃないのかなと考えました。親的には魅力的なトレーニングに見えても、です。

楽しさは一緒に練習する友達、仲間の存在が大きいかもしれません。実際、兄弟そろって「友達がいるから行きたい!」「一緒ならやりたい!」という気持ちが影響して通っているスクールもありました。

一方で、あえて知り合いが全くいない環境に飛び込んだこともあります。誰も仲間はいないけど、それでもここで練習したいと思うかどうか、を問います。「やる!」と言えば、それだけ教えてくれるサッカーが子どもにとって魅力的なスクールだということです。結局、通いだせば、子どもはすぐにみんなと友達になりますから、知り合いゼロのスクールもどんどん体験してみていいと思います。

子ども自身が「サッカーがうまくなる!」と感じられたかどうか

スクールは、チーム練習とは違って個の技術を伸ばしに行く場所だと考えています。そのため、サッカーがうまくなりそうだと感じたかどうか、体験直後に毎回確認しました。ほとんどのスクールで「うまくなれそう!」と元気に答えるのですが、たまに「うーん」と微妙な反応のときもありました。それは、そのスクールにいるメンバーの雰囲気が合わなかった、練習メニューが物足りない、または意図が分からなかったりしたときなのかなと、外から見ていて思いました。

成長するために必要なスキルが身につくスクールかどうか

客観的に見て子どものレベルに合っているか、コーチがどんなふうに声をかけてくれるのか、親は子どもよりもっとシビアに見ます。あれもこれもやって、結局何も身につかないのは残念ですからね。

「ここに通えば、きっとこんなふうに成長できるよね」という成長のイメージが具体的に持てることが重要だと思っています。子どもが本当にここで成長するのか、安心して任せたいと思えるかどうか、しっかり夫婦で考えてから結論を出すようにしています。

単発スクールやプライベートレッスンの良さもある

事情がありスクールに毎週通うことが難しければ、単発のスクールを検討するのもありだと思います。夏休みに数日間だけ開催されるスクールや、都度払いで参加できるスクールなど、探すと意外とあります。

単発スクールは、トレーニングするスキルが明確であればあるほど、その後効果があったなと感じています。たとえば「ドリブル」とか「ディフェンス」など大枠なテーマではなく、【逆足でキックできるようになる!】【しっかりミートした強いシュートを打てるようになる!】など、テーマが明確だと、子どもも目的意識をもって臨むことができていました。

もし、伸ばしたいスキルや課題が明確で、単発スクールが見つからなければ、プライベートレッスンを検討してもいいと思います。子どものことを既に知ってくれているコーチであれば、伸ばしたい部分が明確に伝わりやすく、1回1回のレッスンの効果も高いなと感じています。

スクールは体験だけでも気付きや学びがある!

今回、コラムを書くことで今まで出会ったスクールを全て書き出して思い返しましたが、無駄だったと感じるスクールは一つもありませんでした! 体験だけで通わなかったスクールについても、行動したことで分かったこと、得られたものが必ずあったなと感じています。

おそらく、【今どんな技術・スキルを伸ばしたいのか】について親子で話し合えていると、子どもに合ったスクールがスムーズに見つかると思います。それは、苦手克服という意味に限りません。得意をもっと伸ばす! という目的もあると思います。何より、子どもがどうしたいか、楽しいのかを最優先に、スクール探しをサポートしてあげられるとよいですね。

せっかく時間にゆとりができる夏休みです。子どもがスクールに求めたいことをゆっくり聞いてみたり、新しいスクールを体験する機会を作ったりして、子どもの成長を後押ししてあげましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

WRITER PROFILE

まりこ
まりこ

臨床心理士/公認心理師/食育指導士
13歳と9歳のサッカー兄弟のサカママ。サカママ歴12年。
長男はおっとりマイペースに地域の街クラブでサッカーを楽しみ、次男は強烈な負けず嫌いを活かし強豪クラブで切磋琢磨。心理の専門知識が役立った経験を踏まえ、実体験や失敗も絡めながら情報を発信していきたいと思います。

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