競技の成長や人との出会いなど、トレセンや選抜から学ぶこと
みなさまこんにちは。まだまだ暑い日が続きますね。息子の高校も、練習や試合を暑い時間を避けて行うなど、今まで経験したことのない暑さへの対策を感じられる夏になっている気がします。
公式戦も続き、これからの季節は大会も多くなると思いますが、同時に活発になってくるのがトレセンの活動などです。今回のコラムは、息子が少年時代に経験したトレセンや選抜チームでのことをお話ししたいと思います。
トレセン、選抜チームとは?
話を進める前にトレセンと選抜チームについてですが、トレセンとはトレーニングセンターの略で、より良いトレーニングをすることで自分のチームでの活動に生かしていこうという学びの場です。チームから数名が代表として選出され、練習を通してさまざまなことを学びます。それを自分のチームに持ち帰り、アウトプットしていくのがトレセンです。
所属するチームよって活動はさまざまのようです。市、区、支部などがあり、その上には都道府県、地域、ナショナルトレセンとつながっています。チームからの推薦を受け、テストを経てトレセンに参加するのが一般的でしょうか。サカママの友人や先輩から話を聞くと、活動はその地域によってさまざまなのかなという印象があります。
そしてもう一つ、息子の地域では選抜チームというものがありました。トレセンとはまた別のカテゴリーで、こちらは地区などで作り上げるチームです。なので、ポジションによってはチームから1人だったり数名だったりと人数もバラバラです。
これは地域によってはトレセンと連動していたりしていなかったりといろいろのようで「推薦をもらうには」とか「合格するには」という攻略みたいな話を耳にすることもあります。高校生の息子の経験から感じることは、選ばれることは光栄ですが、それがすべてではないので、もしチャンスがあるのなら全力で悔いのないようにチャレンジすれば良いのかなと思います。
息子が活動から学んだこと
息子が所属していた市は、トレセンや選抜の活動が活発な地域でした。どちらからも呼んでいただいていたので、チームの他にトレセンと選抜をかけもつ息子は本当に忙しい日々でした。
トレセンは5年生から招集があり、6年生との練習で刺激をもらっていました。月に1.2回の練習なので回数は多くありませんが、短い時間でたくさんのことを学ぶ機会だったなと思います。細かい動きを学ぶので、練習そのものよりもミーティングの時間のほうが長いこともよくありました。でも、あのとき学んだことは今につながっているし、とても大切な時間だったと本人が言っています。
また、選抜のほうは試合をすることが多く、いつもは市内大会で相手チームに所属しているメンバーと一緒に戦えるのは新鮮でありとても楽しそうでした。近隣やあまり対戦したことのないチームとの試合は刺激も多く、子どもたちの士気も高く感じました。即席のチームなのに、一体感を持って試合ができるのはやはり個々レベルが高いのだと思います。
サッカーを通しての出会い
そして、所属チームで共に過ごした仲間はもちろんですが、このトレセンや選抜で一緒に戦った仲間との時間も、その後の中学での部活やクラブチーム、高校での出会いにもつながっていきます。
切磋琢磨した仲間と高校で再会しまた一緒にプレーをしたり、インターハイや選手権などでまた対戦したりするなど、別々のところでサッカーと向き合ってきた仲間との再会は見ている親としても感動をもらえます。ボールひとつで一生の友人ができるサッカーはほんとに素敵だなーと息子を見ているとしみじみ感じます。
勝敗に一喜一憂しがちですが、子どもたちは生涯の友と過ごしているのかもしれないのです。試合が終わったらすぐに帰って体を休ませたい気持ちをたまには抑えて、楽しそうにおしゃべりしているのを見届けるのも、サカママの私たちがしてあげられる大事な時間かもしれませんね。