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【サッカーの続け方】石原和真(清水エスパルス 副務(用具担当))

【サッカーの続け方】石原和真(清水エスパルス 副務(用具担当))

サッカーに関わる仕事を紹介するこのコーナー。今回はチームの練習や試合をサポートするマネージャーとして活動する石原和真さんをご紹介します。“誰かのため”に仕事をしたいという想いを実現した石原さんが語る、仕事へ取り組む姿勢や喜びを感じる瞬間とは?

 

石原和真(いしはら かずま)

2002年1月28日生まれ、静岡県出身。サッカーチームのマネージャーを目指してJAPANサッカーカレッジ(JSC)に進学。マネージャー・トレーナー科(2年制)で学び、インターンを経て地元・静岡の清水エスパルスの副務に内定。用具担当として日々の練習や試合のサポートを行っている。

「“人のため”になる仕事で勝利に携わりたい」

-サッカーとの関わりを教えてください。

「小学生の時に友達に誘われて始めました。中学、高校までプレーしていましたが、プロを目指していたというわけではなく、ただサッカーが楽しくてやっていましたね。地元が静岡なので、子どもの頃からエスパルスの試合を見に行っていました。エスパルスのアイスタ(IAI スタジアム日本平)って、グラウンドからすぐ近くにロッカーがあるんですよね。『その中がどうなっているんだろう』って子どもながらに思っていて、当時からサッカーチームの内部という意味では興味があったんだと思います」

-進路を決めた経緯は?

「『人のために働く仕事をしたい』と思っていました。子どもの頃から続けてきたサッカーに関わる仕事で人の役に立ちたいと思っていたのと、J リーグで活躍するホペイロの方のYouTubeを見てチームのマネージャーに興味がありました。それでサッカーチームへの就職に有利なJAPANサッカーカレッジ(JSC)に進学することを決めました」

-JSCで学んだことは?

「マネージャー・トレーナー科(2年制)では、実際にマネージャーとしてJ リーグクラブで働いていた方が講師として仕事の内容や技術を直接教えてくださったので、プロのマネージャーがどのように仕事をしているのかということをイメージできました。2年生では実習で学校のトップチーム(北信越フットボールリーグ1部に所属)に帯同して実際のマネージャー業務を体験できました。現場のスピード感を在学中に体感できたのは良かったですね」

練習で使用した用具を積んだ車を走らせる石原さん。

-就職の経緯は?

「2年生は実習に帯同しながらインターンでいろいろなチームに行かせてもらいました。インターンや就職のチャンスを掴めるかは、タイミングと運の要素も強いと思いますね。実際に私の場合は清水エスパルスから学校に求人が来て、インターンに行かせてもらってそこから契約に至りました」

-現職の業務内容は?

「練習の準備やサポート、片付けが主な業務で、練習試合や公式戦のサポートもしています。日々の練習ではやることがほぼ同じになるのですが、選手やコーチ、スタッフの様子を見ながら、“いつも通り”を意識して、円滑に動けるように臨機応変にサポートすることを心がけています」

-業務で喜びを感じた瞬間は?

「チームが勝った時の喜びは大きいですね。ファンとして見に来ていたチームの勝利に携わることができて、スタジアムの雰囲気を見るととても嬉しくなります。私たちの仕事は、“プラスを与える”というより、“何事もなく、いつも通りの状態で選手を送り出す”ことが大切だと思っています。アウェーだとスタジアムごとにロッカーの環境が変わるので、そのなかでいつも通りの準備ができるようにサポートするのは大変ですが、そのぶん勝利の喜びは大きいですね。“誰かのため”になる仕事ができていれば嬉しいです」

選手の居残り練習後にボールを回収。選手達が「いつも通り」にトレーニングし、試合をする背景には、石原さんをはじめクラブのスタッフたちの献身がある。

読者へのメッセージ

まずは“こうなりたい”という目標を持とう
「雑誌やネットを見るといろいろな仕事があると思うので、イメージしてどんな仕事がしたいかを考えることが大事だと思います。“自分がこうなりたい”という目標が決まれば何をすればいいかが見えてきて、必要な情報や知識を集めていくことでいろいろな選択肢を持つことができます」

ある1日のスケジュール

5:30 起床
7:00 出社/練習準備
10:00 メンバー外選手練習
11:30 昼食/スタジアムへ
14:00 試合サポート
17:00 クラブハウスで用具片付け
21:00 片付け終了/帰宅
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