がむしゃらに頑張った先の「挫折」。そのとき、母ができること
皆さま、はじめまして! サカママライターとしてコラムを担当させていただくことになりました。サカママ歴13年、高3・中2・小5男子の母、SATOMIです。
フードコーディネーターとして活動をする傍ら、スポーツを頑張る息子たちを食事でサポートをするべく「スポーツフードアドバイザー」を取得。家族の心身をいたわる食卓づくりに奮闘しています。
日々のサポート生活から生まれたリアルなごはん情報と、それにまつわるエピソードを発信していきますので楽しみにしていてくださいね。一年間どうぞよろしくお願いいたします。
ママのごはんは元気のみなもと
日々頑張っている子どもの疲れを癒してあげたい、丈夫な体をつくってあげたい…サカママの皆さん、きっと同じような想いを持っているのではないでしょうか。
私は、ママのごはんは「元気のおまじない」になると思っています。食事で体の内側から健康を支えることはもちろん、想いをこめてごはんをつくることで「ちちんぷいぷい~」みたいに子どもの心が満たされたりする。それって、ママが子どもにしてあげられる一番のプレゼントなんじゃないかと感じています。
がむしゃらに頑張った小学生時代
今日は、そんな想いに至るまでのお話をちょこっと。
我が家は長男、次男ともに三月生まれで、とにかく体が小さかったんです。それもあって小学生のころは悔しい思いも多くて、歯を食いしばって頑張る姿や涙をこらえる姿をたくさん見てきました。
自分のことなら耐えられるけれど、子どものこととなると母はめっぽう弱いもので、見守ることしかできない胸の痛みは今でも覚えています。
でも、体格に恵まれなかったからこその努力の結果、「ひたむきにプレーする姿が印象的でした」という言葉とともに、J下部セレクションを通過。ワクワクと感動に溢れる時間を過ごすことができました。
その先にあった大きな壁。そのとき思ったこと
でも、夢のような時間は束の間。その先には厳しい現実が待っていて、ジュニアユースでは望むチームへの入団は叶いませんでした。
息子はGKだったので身長が低いことは大きなネック。頭一つ以上大きな子たちの中で懸命に挑んで散った姿を母として誇らしく思いましたが、同時にこう思わずにはいられませんでした。
「勝負の時までに大きく育ててあげられなくてごめんね」
子どもの戦場でママが代わりに戦ってあげることはできません。努力をするのも自分。結果を受け取るのも自分。
ですが、やっぱり援護射撃してあげたいと思うのが母心。子どもが小さなうちは、一緒にできることや、してあげられることもたくさんありますが、成長とともにそれも減っていきます。
悔しい思いの先にも続くサッカーライフ。子どもが自分の足で立ち上がって、思う存分戦うことができるように何ができるだろうと考えてたどり着いたのが、日々のごはんに想いをこめることでした。
大切なのは子どもが自分で気づくこと
そんなこんなで始まった食事サポートは、思いのほか楽しいものでした。
今日はぐったりしているから疲労回復メニューにしようかな~、ケガをして落ち込んでいるから今日はケガ回復メニューだな♫ そんなふうにごはんに想いをのせると、日々の献立づくりも楽しくなります。
そして、その想いは子どもにも伝わるもので、なんか元気になった気がするとか、これを食べているから大丈夫。というようにおまじないがかかって、明日も頑張れる心身に導くことができます。
そのうち、子どもたちの食事に対する姿勢も変わっていき、体格もみるみる変化。成長期も手伝って、悩ましかった身長も毎年12~16cmずつ伸びました。
すると、それが自信につながって自主トレやストレッチなど他の行動へと結びついていき、よい循環が回り始めたのでした。
がっちりした体をつくりたい! 大きくなりたい! そんなふうに子どもが自分の想いで行動するようになると、成長は一気に加速していきます。
ママのご褒美は、息子たちの「やったー♪」
ということで、この続きはまた今度のお楽しみにとっておいて本題に。
近い距離感で子どもをサポートしてあげられる時間は、本当にあっという間に過ぎていきます。だからサカママの皆さんには、その尊い時間を楽しく過ごすために、食卓を活用してほしいなと思います。
そこで今日は、食卓が楽しくなる我が家の「とっておき」メニューをご紹介させていただきます! 帰ってきて「ただいま~」の声が力なくても、この料理のにおいがすると顔がパッと明るくなって「やった~♪」が聞けるメニュー。
サッと作れるので、忙しいサカママの皆さんのお助けメニューになるはず。子どもが絶対に喜ぶ「とっておき」があると心強いですよ♪ ぜひ作ってみてくださいね。
手を動かす時間たったの5分! 我が家の「とっておき」ミートソースごはん
材料3~4人分
▼具材 | |
挽肉 | 500g |
玉ねぎ | 1個 |
人参 | 1/2本 |
ピーマン | 1個 |
キノコ(お好み) | 1/2パック |
ニンニク | 1片 |
生姜 | 1片 |
トマト缶 | 1/2缶 |
▼ソース | |
●ケチャップ | 大さじ2 |
●ソース | 大さじ1 |
●赤ワイン(なければ酒) | 大さじ2 |
●ローリエ(あれば) | 1枚 |
●ナツメグ(あれば) | 少々 |
●塩 | 適量 |
●こしょう | 適量 |
●油 | 適量 |
作り方
- 鍋にニンニクと生姜をおろし入れて油で炒めます。香りが立ったら挽肉を加えて炒め合わせます。
- 挽肉を焼き付けている間に、玉ねぎをフープロでガー。その間に人参をザクザク。肉に火が通ったら塩こしょう、ナツメグをふって玉ねぎを投入。
- 炒め合わせている間に、人参をガーします。たすきリレーのようにキノコ、ピーマンと加えて炒めて、最後はトマト缶でフープロ壁面についた野菜ごとガーして投入!
- ケチャップ・ソース・赤ワインとローリエ、塩こしょうを加えてコトコト煮込みます。
ここまでで5分! あとはお風呂に入っている間に出来上がっていますよ。ご飯にのせて、粉チーズをたっぷりかけて召し上がれ♪
ママのごはんは子どもを笑顔にするおまじない。このコラムが、子どもの健やかな成長を願うサカママの皆さんのお役に立ちますように。