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教えたくなる選手になる

サッカーでも勉強でも学ぶうえで大切なこと。
それは「素直さ」と「柔軟性」

伸びる選手は、自分の成長に対して貪欲かつ、成長のためになる人や言葉に対してとても素直です。
向上心にあふれ、自分が学びたいものに対して真剣に向き合っているからこそ、少しでも伸びる可能性があることに対して、真剣に耳を傾け、取り入れ、挑戦することができます。

自分がこれまでにやってきた信念や練習法を信じることは大事。たださらなる成長の可能性を見つけるために他者の意見に耳を傾けることも大切なことです。
自分の成長に対して、「素直になる」ということ。この姿勢を持つことで、周りの人たちとのコミュニケーションもより充実します。
自分の技術、体力、戦術、練習法に対して建設的な会話ができる機会が増えると思います。
自分の心を開き、素直になることで、指導者・チームメイト・保護者がアドバイスしやすい環境を自分自身で作るのです。

ちゃんと話を聴いてくれる人に対して、指導に熱が入ることは当然のことですよね。アドバイスした選手が、真剣に聴き、それに対して全力で挑戦してくれたら、「また何か気づいたら伝えよう!」と思いますよね。

僕自身もたくさんのサッカー少年と出会い、たくさんのプロサッカー選手を見てきましたが、自分の成長が一番の目的であり、少しでも自分が良くなる可能性があると思うことに真剣に耳を傾け、実行できる選手は伸びます。

そういう選手は皆、とても素直で、話を聴く真剣なまなざしに大きな可能性を感じます。
今はたとえ目立った選手じゃなくても、「あの選手、伸びるね。」と指導者の方と話をすると、大体意見が一致するものです。

つまり、指導者が教えたくなる選手になることは、より良い選手になっていくうえでとても重要なことです。
頑張っているから応援したい。一生懸命続けているから何とかしてやりたい。一人の人間として、こういった感情が出てくるのは当然のことです。

その姿勢を子どもの頃から身につけることで、指導者だけでなく、チームメイトが助けてあげたくなる選手、サポーターが応援したくなる選手に育ち、結果、誰からも愛される選手になってほしいと願います。

たくさんの人の支えを受けて、人は強くなっていきます。これは甘えではなく、自分が伸びるために必要なことです。
もちろん、一人で頑張らなければいけない局面はたくさんやってきます。そこを乗り越える真の強さを手に入れるためにも、たくさんの人の教え、物の見方やとらえ方を学び、自分の幅を広げ、強い自分をつくり上げてほしいと思います。

素直に他者の意見を取り入れ、まずやってみる。それが自分に合えば、自分のものにしていく。そのために必要な素直さと柔軟性。

素直で柔軟性のある選手は伸びる。
自分の成長に貪欲になり、積極的に話を聴き、「教えたくなる選手」になってほしいと思います。

WRITER PROFILE

野田恭平
1981年、神奈川県生まれ。サッカー親子講師。東京V、琉球、岐阜などでゴールキーパーとして活躍。現在は、全国のサッカー少年と保護者を対象に親子向けの親子イベントを開催し、「スポーツを通した人間育成」と「子どもの可能性を最大限に引き出す親のサポートの在り方」をテーマに講演活動を展開。また、JFAこころのプロジェクトのメンバーとして、「夢を持つことの大切さ」と「夢に向かって努力することの大切さ」を子どもたちに伝える活動を行なっている。サッカー少年を育てるママの悩みに真剣に向き合い、絶大な信頼を得ている。