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サッカーの送迎で年間約2万km!? アメリカのジュニアサッカー「移動」のリアル

テキサスのサカパパ、japa-ricanです!

今夏のFIFAワールドカップでは、アメリカ国内のあまりの広さに驚かれた方も多かったのではないでしょうか。特にアメリカ国内の試合会場間の距離の長さは、大きな話題となりました。

同じアメリカ国内でも、試合会場によっては何千キロも離れている。さらに、移動によって時差が生じたり、地域によって気温や湿度などの気候も大きく異なります。

「何時間移動するのか」「時差はあるのか」「現地の気候はどうなのか」まで考えて準備する必要がある。それほどアメリカは広大な国なのです(私が住むテキサス州だけでも、その面積は日本の国土の約2倍あります)。

そして、この広さはジュニアサッカーにも大きく影響します。

地域の中で気軽に参加できる環境もありますが、競技志向が高まり、より広い地域から選手が集まるクラブでプレーするようになると、練習や試合のための移動距離も次第に長くなります。車で30分、1時間、場合によってはそれ以上かけて練習場へ通い、週末には何時間もかけて試合会場へ向かう。

そして、アメリカのジュニアスポーツでは、子どもだけで練習や試合に行くことはほとんどありません。つまり、子どものサッカー=親の送迎なのです。

そこで今回は、U11の息子を持つ我が家が、実際にどれくらいの距離を移動しているのか。そして、アメリカでサッカーを続けるために、子ども自身、そして送迎する親がどのような「移動への適応」をしているのかをご紹介したいと思います。

U11で年間約20,800km!

息子は現在U11。通常は週3回の練習に加えて、週末にはリーグ戦を1〜2試合こなします。さらに、カップ戦が多く開催される8〜9月、11〜12月、4〜6月になると、週末の試合数は3〜5試合ほどに増えることもあります。

我が家の場合、これらの送迎で、毎週約300マイル(約480km)の移動距離となります。日本でいえば、東京京都間を毎週走るような距離を、U11の息子のサッカーのために車で移動しています。

そして、これを8月から6月までの約10カ月、約43週間の1シーズンで計算すると、年間総走行距離:約12,900マイル(約20,800km)となります。

これは、東京大阪間を約20往復するほどの距離です。

……まだU11です(笑)。

もちろん、クラブの所在地や練習場、所属リーグなどによって距離は大きく変わります。それでも、競技レベルが上がるほど活動範囲が広がり、移動距離が増えていくのは、アメリカのジュニアサッカーでは決して珍しいことではありません。

夏休みには全米大会参加のために3,418マイル!

そして今年の夏は、さらに長距離の移動を経験しました。

ワールドカップで日本代表戦を観戦する合間に、息子が参加する全米大会がフロリダ州で開催されたため、夏休みの家族旅行も兼ねてダラスからフロリダ州タンパまで車で移動。その往復距離は、なんと3,418マイル(約5,500km)。日本の距離感でいえば、北海道から鹿児島まで日本列島を縦断する距離を往復するほどです。

休憩なしで時速100〜120kmほどで走り続けても、片道約17時間かかる距離です。さすがに一気に走り切ることはできないので、中間地点で一泊し、2日間に分けての移動となりました。ベスト8で敗退となった全米大会後の帰り道には、フロリダの白い砂浜で英気を養い、少し気分転換。それでも、往復で約5,500km。さすがに疲れました(笑)。

車の中も「サッカー生活」の一部

こうした長距離移動を繰り返していると、子ども自身も車での移動に慣れていきます。

息子が車の中ですることは、まず宿題や読書(アメリカでは小さい頃から長時間ドライブに慣れるからなのか、車酔いをする子どもが少ないように思います)。

最近、車内での時間潰しのお気に入りは折り紙。水中の生き物が大好きな息子にとって、折り紙でいろんな魚を折るのが最高の気分転換のようで、ここにある「タコ」は自分で考えて折ったそうです(笑)。

もちろん、疲れたときはサクッと仮眠。どこでも、いつでも、どんな状況でもサクッと寝られる能力は、いつか必ず役に立つことでしょう(笑)。

また、練習や試合が終わってから帰宅まで1時間以上かかることもあるため、我が家では手作りのお弁当を持参し、帰宅前に食事を済ませるようにしています。トレーニング後はできるだけ早いタイミングで栄養を補給することを意識しているからです。

そして、私が何より大切にしているのが、父と息子の何気ない会話です。

サッカーの話だけではありません。学校のこと、友達のこと、くだらないことで笑ったり、とりとめのない話をしたり。

これから思春期を迎える息子にとって、父親が「何でも話せる相手」でいられることは、とても大切だと感じています。そう考えると、長い移動時間も決して悪いことばかりではありません。

勉強をしたり、趣味を楽しんだり、食事をしたり、親子で話をしたり。長距離移動が多いからこそ、その時間をどう使うかも大切になってきます。

親にも「覚悟」が必要

そして、忘れてはいけないのが送迎する親です。

仕事を終えて練習場まで送り、練習が終わるまで待ち、また家まで帰る。週末には朝早く家を出て、何時間も運転して試合会場へ向かう。これが毎週のように続きます。

だから、アメリカで本格的にサッカーをさせるなら、クラブ費だけではなく、

「このクラブに入ったら、どれくらいの距離を毎週移動することになるのか?」
「その送迎を、家族の生活の中で無理なく続けられるのか?」

ということまで考える必要があります。

アメリカでサッカーを続けるということは、ボールを蹴る時間だけではありません。長い移動時間も、それを支える家族の時間も含めて、アメリカのジュニアサッカーなのだと思います。広大なアメリカだからこそ生まれる「移動距離」という負担。その時間をどう使い、家族でどう向き合っていくのか。それもまた、アメリカでサッカーを続けていくために考慮しなければならないことなのです。

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