四日市中央工業高校(三重県)[全国強豪校REPORT 2026]
伝統を超えていく
四日市中央工業高校(三重県/県立)
主な
OB
浅野拓磨(サンフレッチェ広島)/森島 司(名古屋グランパス)/舘 幸希(湘南ベルマーレ)
KEYWORD01伝統
三重県最多35回の選手権出場を誇り、全国優勝経験も持つ四日市中央工業高校。長年にわたり全国の舞台で活躍する選手を送り出してきた伝統校だ。しかし、その根底にあるのは実績や歴史だけではない。伊室陽介監督が大切にしているのは「主体性」。選手たちが自ら考え、判断し、行動する文化が代々受け継がれている。型にはめるのではなく、それぞれの個性を伸ばしながら成長を促す。その育成哲学こそが、四中工の伝統を支えている。

双津賢星 (3年/DF)
「小さい頃から四中工が全国で戦う姿を見てきましたし、先輩たちに憧れを持っていたので、自分もここでプレーしたいと思い入学しました。今年こそ選手権に出場して、四中工の伝統をつなげていきたいです」

KEYWORD02型にはまらないサッカー
伊室監督は「全国で勝つためには、もっと柔軟な戦い方が必要」と語り、システムや戦術の幅を広げながらチームづくりを進めている。一方で、四中工が大切にするのは「選手が自分で考え、判断すること」。型にはめすぎない指導は、どんなサッカ ーにも適応できる選手を育てるためだ。実際に四中工からは多くのJリーガーや日本代表選手が誕生している。主体性と柔軟性──。四中工らしいサッカーは、今も進化を続けている。

鈴木蓮士 (3年/MF)
「相手によっていろいろな戦い方ができるのが今のチームの強みだと思います。昨年は全国大会でプレーして、球際や個々の力の差を感じました。今年はインターハイだけでなく、選手権にも出場したいと思っています」
KEYWORD03復権
昨年のインターハイでは全国大会を経験し、流通経済大柏との一戦では全国トップレベルの強度を肌で感じた。今年はその経験者たちがチームの中心となり、新たな挑戦を続けている。一方で、選手権出場からは遠ざかっている。伝統校としての誇りがあるからこそ、その悔しさも大きい。今年はインターハイ出場を決め、次に見据えるのは選手権の舞台。復権へ向けた歩みは、すでに始まっている。

KEYWORD04誇り
四中工からはこれまでに、51人のJリーガー、13人の日本代表選手が巣立っていった。中でも日本代表としてワールドカップにも出場した浅野拓磨をはじめ、多くの先輩たちの存在は選手たちにとって大きな目標だ。歴史や実績は時にプレッシャーにもなり得る。しかし選手たちはそれを重荷ではなく、「四中工の一員として戦える誇り」として受け止めている。先輩たちが築いてきた歴史の続きを、自分たちがつくっていく。

KEYWORD05日本一経験監督
現在チームを率いる伊室監督もまた、四中工のOBであり、選手として全国制覇を経験している一人だ。日本一の景色を知る指導者だからこそ、選手たちに伝えられるものがある。「主体性を持ち、自分で考えて戦う」。その教えは、先輩たちから受け継がれてきた四中工の伝統そのものだ。歴史を守るだけではなく、新たな歴史をつくるために。伊室監督は次の世代へ、そのバトンをつないでいる。

佐藤璃武 (2年/FW)
「自分の強みはペナルティーエリア内でのプレーです。全国大会でも得点にこだわって結果を残したいですし、もっと成長してチームを引っ張れる選手になりたいと思っています」
