サッカーが「好き」だけでは難しい。小学6年生の息子と母、それぞれの課題
誰がどう見てもサッカーが大好きな息子。
サッカーのことで頭はいっぱい。きっと夢の中でもサッカーをしているはずです。
最高に辛かった大怪我の壁も乗り越えられました。
周りからは、その姿勢や気持ちが羨ましいと散々言われてきました。
わたしも、何でも頑張るには「好き」という気持ちがやっぱり大切だと思っていたので、以前のコラムでも、そんなお話を書いています。
好きなことにばかり目が向く息子
だけど、6年生になった今、どうやら「好き」という気持ちだけでは足りないようです。
そして、母は気づいてしまいました。
息子は好きなことしかやっていないのでは? と。
自分に足りないところは十分わかっているはずで、それを言葉にもするし、サッカーノートにも書いてあります。
だけど、実際は自分の得意なところや良いところしか見ていない気がします。
試合後の動画を見ているときもそう。良かったシーンは何度も見ています。
今までは「好き」という気持ちと持ち前の運動神経や感覚が、息子をここまで連れてきてくれたのかもしれません。
ここから先は、それだけでは難しいのは明らかです。
苦手と向き合う力と心の成長
「好き」の、その先へ進むにはやっぱり努力が必要で、苦手なこと、やりたくないことをやらなければ強くはなれません。
そして、高学年になると、「心の成長」も求められるようになり、選手としての大きな差になって表れてくるのは、何よりも、この心の成長であることに気づかされます。
好きなことのために、好きではないことまで頑張れるのか。
息子にもついに本気で努力をしなければいけないときがきました。

周りとの差を知り、自分で動くために
息子はチームの中でも明らかに身体が小さいです。県選抜のメンバーの中では、さらに小さく見えます。
そして、沖縄を出れば…もはや、保護者と子どものような体格差です。もちろん、小さくても強い選手はたくさんいて、体格差がすべてではありません。今すぐ大きくなることはできなくても、身体を強くする方法はあります。
体格差以外でも周りとの差を目の当たりにして、息子は、今までと同じではいられないことに嫌でも気づいたようです。
悔しいと思ったら、その「悔しい」をどうするのか。
これから、何を変えたらいいのか。
そのためにできることは考えればたくさんあるはずです。
誰かに言われたからやるのではなく、自分で気づいて自分で動けるようになる。
これが、今の息子に必要なことなのだと感じています。
わたしは、息子に「もっと頑張って」と言いたいわけではなく、自分自身の意識を変えてほしいのだと、これを書きながら気づきました。

悔しさを次の成長につなげる
県選抜や県外での経験を通して、息子は今までにない悔しさを経験しています。
この悔しさをこのまま流してしまうのか、これを最高の学びにするのか、この経験をどう受け止め、どう生かしていくかは本人次第です。
自分の現在地を知ることは、すごく大切だとあらためて感じています。
だから、子どもたちにはいつもの環境から一歩外に飛び出してみて、いろんな選手と出会ってほしいと思います。
「悔しいって最高だぞ!」と、よく聞きますが、本当にそう感じています。
地道な練習を通して学べること
息子は自主練で、利き足ではない逆足の練習をしていました。
「何百回のリフティングなんて、試合で使わないから意味ない!!」と散々言っていたのに、またリフティングにも取り組んでいました。
その姿を見て、以前、ある監督から聞いたお話がすごく腑に落ちました。
たしかに試合中に何百回もリフティングはしないし、その必要もありません。
何百回と同じことを繰り返す時間は苦痛でしかないかもしれません。
相当な集中力も必要で、ミスしたら振り出しに戻ってイライラもします。
正直、つまらないと感じることもあるでしょう。
でも、だからこそいいのだそうです。
やりたくないことを地道に繰り返すことが、自分自身を成長させることにつながる。
そんなお話を思い出しながら、やっぱり「悔しい」は成長の大チャンスだと実感しました。

母にも必要な、見守るための我慢
そして、変わらなければいけないのは息子だけではなく、母のわたしも、もう少し我慢を覚えなければいけないようです。
もう、言わない。
今日は、口を出さない。
今日こそ、本人にやらせる、考えさせる。
そう、誓った数秒後には、
「ねえ、ストレッチは?」
「水筒は?」
「日焼け止めやって」
「足は冷やさないで」
「手洗った? うがいは?」
「おにぎり食べた?」
と、ついあれこれ言ってしまいます。
子どもを信じる、見守るというのは、言葉にするのは簡単ですが、実際はなかなか難しいものです。
目に付くと、ついつい言ってしまうので、最近は、見ない、その場から逃げる作戦にしています。
6年生の息子と母。
サッカーが大好きだからこそ、「好き」のその先へ、次のステージへ向けて新たな課題に直面しています。

さて、今日からは何も言わないぞ! と、また決意した母は、次は何日? 何秒? 持つのでしょうか?
こうした日々も、後々は笑える話になり、宝物になるのだと思います。
すべての経験を大切にしていきたいです。さあ、全日が始まりました!
がんばるぞー、いけー!