子どもの本音、聞けていますか?「サッカーを辞めたい」の裏側にあった、本当の気持ち
こんにちは。メンタルトレーナーの内藤淑美です。
今回は私が実際にセッションさせていただいた、あるサッカー少年とお母さんのお話をしたいと思います。
お母さんから最初にいただいた相談は、
「息子がサッカーを辞めたいと言っているんです」
というものでした。
「親を悲しませたくない」子どもが本当の気持ちを隠す理由
小さい頃からサッカー一筋。強豪クラブチームで頑張ってきた男の子でした。
でも本人と話してみると、
「サッカーが楽しくない」
「クラブチームはプロを目指さなきゃいけない環境なのに、自分はそこまで頑張りたい気持ちが湧いてこない」
そんな言葉が出てきました。
一方で、
「クラブを辞めたら、お父さんとお母さんが悲しむから言えない」
とも話してくれたのです。
私は何度かセッションを重ねながら、彼の本当の気持ちを一緒に整理していきました。
すると見えてきたのは、「サッカーが嫌い」なのではなく、「思いきりサッカーを楽しみたい」という気持ちでした。

「お母さんへ気持ち伝えてみたら?」
と私は言いましたが、
「先生からお願いします。お母さんを傷つけたくない」
という彼の目の奥には、自分で言えないという単純な甘えのようなものでは全くなく、応援してくれた存在だからこその、家族へのたくさんの愛を感じました。
「わかったよ。私が話した後ならちゃんと話せる?」
と約束をし、お母さんへ現状を伝えました。
そして、自分の本音と向き合った結果、彼はクラブチームを離れ、部活動へ移ることを決断しました。
クラブチームを離れる決断を経て
その後、お母さんから連絡をいただきました。
部活動では試合のたびに仲間と喜び合い、ゴールを決めると感情を思いきり表現し、仲間を励まし、彼自身もサッカーを楽しんでいる姿が見られるようになったそうです。
引退試合では、負けた瞬間に初めて「悔しくて泣きそうになった」と話してくれたそうです。
そして試合の帰り道、
「やっぱりサッカーがやりたい」
そう笑顔で話したそうです。
以前は勝っても負けても感情を出さなかった彼が、仲間との時間を心から大切に思い、サッカーを楽しめるようになっていました。

後日、お母さんからいただいた言葉が今でも忘れられません。
「このタイミングで相談して本当に良かったです。そのまま続けていたら、息子はサッカーそのものを嫌いになっていたかもしれません」
親は子どもを応援したいからこそ、期待し、支え、一生懸命になります。
でもときには、その期待があるからこそ、子どもは本音を飲み込んでしまうことがあります。
「親を悲しませたくない」
そんな優しさから、本当の気持ちを隠してしまう子どもも少なくありません。
だからこそ私は、子どもの言葉だけではなく、その奥にある気持ちにも耳を傾ける時間を大切にしています。
サッカーを続けることが正解でも、辞めることが正解でもありません。
大切なのは、その子自身が「自分はどうしたいのか」を考え、自分で選択できること。
その選択の先に、自分らしく笑ってサッカーを楽しめる未来があるなら、それが何よりの成長だと私は思っています。
———-
私のInstagramでは、スポーツメンタル、コミュニケーション、チームビルディングといったスポーツの土台になる発信をしています。お悩み・ご質問はDMでお待ちしています!