【第103回高校サッカー選手権優勝】前橋育英・山田耕介監督が語る選手権王者のコンディショニング
7年ぶり2度目の選手権優勝を果たしたタイガー軍団・前橋育英。PK戦10人目までもつれこむ死闘となった決勝だけでなく、2回戦でもPK戦となるなどギリギリの連戦を制した。最後まで諦めず、粘り勝つ彼らを支えたコンディショニングの取り組みに迫る。
連覇に向け、過酷な日常を戦い抜くために
「昨日はグラウンドのパスもできないほどの雨の試合で、タイミングよく背後に出す横パスも止まってしまうほど。そうなるともう立ち位置とかではない。走り込みができていないと。このような状況にも対応できるように、日々の体調管理を怠ることはできません」
ゴールデンウィークの最終日に組まれた高円宮杯プレミアリーグEAST第6節の流通経済大柏戦、選手権制覇を達成した決勝戦の4か月ぶりのリターンマッチを終え、山田耕介監督はそう振り返る。
「今年のGWは5月3日に試合をして2日空いて昨日の流経戦。今日はレストをして、3日トレーニングしたらまた試合です。コーチからは逐一選手の状態を聞いていて『今日は選手が疲れているから本数を減らして密度を濃くしよう』と調整してやっています」

選手権王者の日常は過酷だ。高校最高峰のプレミアリーグは、年々インテンシティが高くなり「昔に比べたら比にならないくらい」(山田監督)。160人のチーム内競争は激しく、特にトップチーム20人のコンディショニングの重要性は推して知るべしだ。
2020年に新設されたサッカー部専用の育誠寮では、今年123人が寝食を共にしている。選手は栄養士が管理する食事を摂り、山田監督をはじめコーチ陣も寮で共同生活を行うことで、選手の体調をチェックしている。ただし日曜は食堂が休みのため選手は自炊する必要があり、普段の食事もバイキングスタイルで、「何のために食べるか」を考えて選手たちは生活している。
「味の素さんの『勝ち飯®』の栄養講習など専門の知識を学んだうえで、選手の判断に任せています。食事も練習の一環です。健全な日常生活を行うには、食事をしっかり摂らなくてはいけないし、そうなればケガも少なくなる。意識の徹底はやっぱり必要ですし、自分の身体と向き合う必要があります」

試合の前後には「アミノバイタル® プロ」がチームから提供され、飲むか飲まないかも選手の判断に任せている。コンディショニングに関しては選手の自己管理を促す前育だが、選手権の準決勝前の御殿場でのインターバル期間は、大部屋ではなく一人一部屋を充てがい、万全の体調で死闘となった決勝に臨んだという。
導きと自立と献身。山田監督率いる強力なサポート体制のもと、選手権連覇に向けた王者の過酷な日常は続く。

クラブハウスも併設され、全面人工芝、観客席も設置された前橋育英高崎グラウンド。取材日は高円宮杯プレミアリーグ第6節の流経大柏戦の翌日。選手権決勝以来の好カードは大雨の中で行われ、選手の疲弊もたまっている様子。激しいトレーニングを行う下級生と対照的にトップチームはレストとして軽いジョギングのローパワートレーニングで、各々の調整に努めていた。年代最高峰の連戦を戦いながらも、激しいチーム内競争が王者の強さの礎となっている。
選手権を戦い抜き連覇に挑む!タイガー軍団のコンディショニングのこだわり

竹ノ谷 優駕
(MF/主将/3年)
コンディショニングは自分たち個人の責任
しっかり食べて、ストレッチを欠かさない。20時には眠るようにしています。チームの決め事はなくてコンディショニングは自分たち個人の責任。アミノバイタル® プロは試合前に1年生からずっと飲んでいます。

柴野快仁
( MF/3年)
日々の不摂生は負ける要因になる
プロになるために後悔したくないから揚げ物やおかしは極力食べないように心がけ、試合2日前には朝夜バナナとヨーグルトを食べています。小さいことから節制していかないと、負ける原因が増えると思っています。

白井誠也
(MF/3年)
アミノバイタル®は全試合で飲んでいる
練習するとすぐ体重が落ちてしまうので、食事はトレーニングと思ってしっかり食べています。試合前日は水分を多く摂るようにし、アミノバイタル® プロは公式戦、練習試合で必ず飲んでいます。

大岡航未
(FW/3年)
食事はタンパク質を意識
アミノバイタル® はクエン酸チャージウォーターを飲んでいます。股関節周辺のケガが多いのでストレッチを意識して。食事はバイキングなので米はしっかり食べて、タンパク質を多めに摂るように心がけています。

瀧口眞大
(DF/3年)
試合後は米を三合食べている
夏はみんな体重が減る傾向にありますが、僕はずっと維持できているので、カラダづくりはできていると思います。試合後の日曜日は食事が出ないので、自炊で米を三合は食べるようにしていますね。

久保遥夢
(DF/3年)
安心してトレーニングできる環境がある
僕は通いなので、食事はミネラルなど栄養面を意識してお母さんにお願いして摂るようにしています。捻挫などは育英メディカル専門学校で診てもらえるので安心してトレーニングできる環境です。
前橋育英イレブンも飲んでいるのがコレ!
アミノバイタル®
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写真/渡部幸和、金子 悟(試合写真)