高川学園サッカー部をつくる日常─ ピッチ内外で躍動する“部署”の役割とは?
試合に向けた準備からチーム運営を支えるさまざまな役割まで、サッカーの枠を超えた取り組みを行う“部署活動”で知られる高川学園サッカー部。同広報部が綴るコラム「サッカー部をつくる日常」をWEBで連載中! 彼らの日常の一部をここに紹介する。
“トルメンタ”を考案! 全国レベルの戦術を支える強化部の取り組み
強化部では、チーム全体のレベル向上を目的に、日々の取り組みを整理しながら活動しています。何を積み重ねていくかを明確にし、継続できる形での強化を大切にしています。
特徴的なのがセットプレーです。選手同士で意見を出し合いながら形をつくり上げています。狙いや役割を共有することでプレーへの理解が深まり、試合の中でも迷いなく実行できる状態を目指しています。
また、小学生を対象としたサッカースクールにも関わり、指導を通して伝え方やプレーの整理を見直す機会にもなっています。外部に向けた活動で得た気づきを、日々のチームづくりにも還元しています。
強化部の役割は、日々の積み重ねを支えながら、チーム全体の底上げにつなげていくことにあります。


選手だけでイベント企画!? 企画部がつくるチームの一体感
季節ごとのレクリエーションや交流企画、卒業サッカーや合宿などの行事は、企画部が主体となって運営しています。そして企画部の活動はチーム内だけでなく、地域とのつながりを育む場ともなっています。
活動の中で大切にしているのは、「どうすればチームの一体感が高まるか」という視点です。アイデア出しから準備、当日の運営までを自分たちで担い、試行錯誤を重ねながら形にしていきます。その過程で、責任感や協調性が自然と育まれていきます。
また、地域交流イベントの企画・運営にも関わり、地域の方々とのつながりを深めています。「自分たちに何ができるか」「どうすればより良くなるか」を考え、積極的に動いて形にする経験が、ピッチ上での連携にもつながっています。


作物を育てて売る…サッカー以外の活動はチームに何をもたらすのか?
農業部では、玉ねぎやにんじん、サツマイモ、そしてお米など、さまざまな作物を栽培しています。時間と手間をかけて育てていく作業は決して簡単ではありません。天候に左右されることもあれば、思うように育たないこともあります。それでも、仲間と声をかけ合いながら工夫し、支え合いながら取り組むことで、自然と協力する姿勢が身についていきます。
特にお米の収穫は、部員全員で取り組む大切な時間です。黄金色に実った稲を一束一束丁寧に刈り取り、運び、次の工程へとつなげていきます。慣れない作業に苦戦しながらも、「あと少し」「こっちを手伝おう」と声をかけ合う姿は、まさにチームそのもの。同じ方向を向きながら一つの作業をやりきる経験は、ピッチ上での連携や粘り強さにもつながっています。
また、収穫した野菜やお米を地域の方々にお配りすることで、地域とのつながりを生む役割も担っています。自分たちの手で育てたものが誰かの生活につながり、「ありがとう」と声をかけていただく経験は、大きな喜びと誇りになります。支えてくださる地域の存在を実感することで、感謝の気持ちも自然と育まれていきます。
サッカー以外の場で役割を持ち、責任を持って取り組む経験は、チーム全体の意識にも変化をもたらしています。誰かのために動くこと、仲間と支え合うこと。その積み重ねが、ピッチの上での判断やプレーにも表れています。
畑で流す汗も、試合で流す汗も、つながっています。農業部での経験は、チームの強さを支える大切な土台となっています。

