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中学サッカー進路はいつから考える?ぶっちゃけ!サカママ座談会(前編)

これから秋にむけて本格化する中学サッカー進路。「セクションに合格するには?」「いつからサッカー進路を考えたほうがいいの?」と、気になっているサカママも多いのでは。そこで今回、セレクションを経験した中学生を持つ先輩サカママと、小学生サカママによるオンライン座談会を実施。前編では経験者だからこそわかる、セレクションの実情や親の葛藤など、リアルな声をお届けします!

 

先輩サカママ

伊澤さん:中学2年生の長男がクラブチーム(県リーグ1部)に所属。中学サッカー進路では10チームの練習会(またはセレクション)に参加し、少年団から第一志望のクラブチームへ。
荒山さん:中学3年生の次男がクラブチームに所属。セレクションを受けたのは1チームのみ。

小学生サカママ

金澤さん:小6と小4のサカママ。ただ今、長男がセレクションを受けている最中。
瀨戸さん:小5と小1のサカママ。中学サッカー進路について模索中。

中学サッカー進路のことを考えだすのはいつ?

-中学サッカー進路について、いつ頃からを考えだしたのでしょうか?

伊澤さん5年生になった頃ですね。少年団の先輩にクラブチームに行った方がいたので、中体連(中学校での部活)という選択肢はなく、先輩の行っているクラブチームに行きたいというのが、息子の中にも漠然とありました。

でも、実際にそのチームの試合を見に行ったのは、6年生になってからです。試合を見るとフィジカルが強いチームで、スタメンの選手は全員体格が大きく、小さな選手は誰ひとりいなくて。息子は、小柄で細いこともあり、そのチームには合わないかもしれない…と思ったみたいです。それから、そのチーム一択ではなく、もっといろいろなチームをみないといけないと思い、他のチームも調べ始めました。

荒山さん:うちも5年生くらいから、この先どうする?という話はでていましたね。6年生になると保護者の間でもいろいろな情報交換があったり。ただ、息子本人の中で、どこのチームをみにいきたいという希望はなくて、所属しているチームのジュニアユースに進むか、中学校での部活にするかの2択しかなかったみたい。他のチームの話も持ちかけたのですが、本人が乗り気じゃなかったので、どこも見に行かなかったです。

瀨戸さん:息子は今小5なんですけど、先のことはまだ漠然としていて、調べようってところまでいってないんです。主人もサッカーをやってたんですけど、部活だったこともあって、主人の中では部活という考えがあるみたいで。でも、今はクラブチームに行くという話を聞いて、そういう時代なのかなって。まだ、ぼんやりとしていて、これからですね。

練習会という名のセレクション。上手い選手には電話で合格通知が!

 

-荒山さんのお子さんは、ジュニアユースか部活、どちらに進んだのですか?

荒山さん:息子が中学1年に上がるタイミングで、チームの運営体制が変わって、ジュニアユースも新体制でのスタートになると決まったんです。だから、第一期生のジュニアユースになるので、親としては新しいチームへの期待と同時に不安もあって。ただ、息子が仲間と一緒にジュニアユースに上がると話をしてきたので、セレクションを受けることにしました。

セレクションは8月にありました。第一期生だったこともあり、受けた子はみんな合格。ただ、次の年からは、もっと早くから始まっているみたいです。

伊澤さんJリーグクラブのアカデミー(以降、J下部)は、5月くらいからセレクションが始まりますよね。その後、すぐに強豪チームが「練習会」という名のセレクションを実施して。練習会の多くは、2回参加になっているのですが、上手い選手であれば、2回目の練習会の前にチームから電話がかかってくるみたいです。

金澤さん:今週末、J下部のセレクションがあるんです。息子はそのチームが第一志望!でも、すでに練習会に参加したチームがあって、そこからはまだ何も連絡がきてなくて…。チームから連絡がこないと、次に動けないって、その練習会に参加した子のお母さんたちみんな言ってます(苦笑)。

第一志望にすれば合格できるってほんと?

-チームによっては第一志望なら、比較的高い確率で合格を出すという話も聞いたことがあるのですが…。

伊澤さん:息子が練習会に参加した中で、第3、第4志望のチームを受けた時には面談があって「どこが第一志望ですか?」と聞かれました。第一志望のチームには、まだ練習会に1度も行ってなかったので、不安ではあったんですけど、第一志望のチーム名をはっきりと言ったんです。でも、結果、両チームから「第一志望のチームがダメだったら、ぜひ来てください」と言ってもらえました。

逆に、第一志望のチームの面談では「他のチームを受けてますか?」と聞かれて、正直に何チームから内定をもらっていることを伝えたんです。次の日、第一志望のチームから「ぜひに」と電話がかかってきたので、結果オーライではあったんですけど、駆け引きも大事なのかなって。受けている時は何が正しくて、何が決め手になるかはわからなかったので、正直、親として恐かったです。でも、息子が、絶対に第一志望のチームに受かると言っていたので、親としては息子の直感を信じた感じですね。

荒山さん:うちは1チームしか受けなかったので、どこが第一志望というのはなかったのですが、「合格したら入ります」というような誓約書を書いた記憶があります。他のチームと迷ってもいなかったので、もちろんOKでしたけど、こういう仕組みなんだというのを感じましたね。

金澤さん:第一志望のチームや他を受けてるって正直に言ったほうがいいんですか?

伊澤さん:駆け引きですよね。バレないとは思うので。うちは正直に言ったから受かったかどうかはわからないですけど、他のチームを受ける前に返事がきたってことは、そっちに行く前に取りたいと思ってくれたのかなって。もっと言うと、そこまでの選手でなければ、正直に言おうか言うまいか、チームにとっては変わらないんじゃやないかなとも思いますね。

練習会を受けていると、参加している子たちの層で、このチームに入って自分の子が上にいけるかどうかなどレベルもわかってくると思います。きっと直感でわかりますよ(笑)。

セレクションに向けて、サカママができることは?

 

-セレクションに向けて、どんな準備をしました?

荒山さん:息子とは、誰にも負けない長所はどこか、自分のうりにしているところは何かという話をしました。息子は技術というよりも、声を出すのが得意なんですね。だから、そこだけは誰にも負けないと本人も言っていたので、「いいと思うよ」と後押しして挑んだ感じです。技術面で何かをしたというのではなくて、今、そのままの中で、自分の特長を出す作戦を練った感じですね。

伊澤さん:6年生なってからいろいろチームを調べ始めたこともあり、練習会に参加しながら、WEBで情報を集めたり、先輩に話を聞いたりと、情報集めと練習会がほぼ同時進行でした。

結局、セレクションと練習会を合わせて、10チームを受けたんですけど、息子は受けていく中で、どうやって自分の力をだすかというのが、すごく楽しかったみたいです。セレクションには、各チームのエースの子たちが受けに来ているので、今日は誰に会えるかっていう楽しみがあったり、彼らとコミュニケーションを取りながらミニゲームをすることも大きな練習になっていたのかなとも思います。試合の中での、コミュニケーション力やリーダーシップ力もコーチたちはみているようですからね。

練習会の度に、私や主人が付き添って、「今日はここがよかったよね」「ここが悪かった」という話をしながら、ステップアップしていったように思います。

金澤さん:今、声をかけてくださっているチームが2チームあって、あと1チーム、息子が行きたいチームがあるんですけど、もっと受けたほうがいいですか?

伊澤さん:いや、うちみたいにたくさん受ける必要はないと思いますよ。10チームは多いほうかなと。でも、本気な子たちは、5、6チームは受けてましたね。どこかに入りたいというのと、安心材料になりますから。息子も中体連は絶対嫌だから、すべり止めで受けたチームはありました。

練習会では、息子は、よく先輩をみていましたね。私がいいなと思ったチームがあったんですけど、息子は、先輩の動きがよくなかったって。

瀨戸さん:ママ目線では、どこに注目していたんですか?

伊澤さんコーチの雰囲気、質ですね。言葉も結構大事な気がします。子どもにとって、合う合わないもあると思うし、うちの子にとって伸びるチームなのかなとか。セレクションの後にコーチが話をするのですが、偉そうな方もいたり。コーチの人柄が大事な気がします。

瀨戸さん:何チームもみたから、そう言えた感じですか?

伊澤さん:そうですね。5年生の頃は1チームしか知らなかったし、むしろ、そこに行くものだと決めてましたからね。でも実際に、そのチームの練習会に参加して、ここでは3年間はできないなと思ったから、さらに本気になっていろいろ見て、参加して。

瀨戸さん:練習会にも慣れていったのですか?

伊澤さん:いろいろ参加する中で、度胸はついたと思いますね。

-お子さんがセレクションや練習会に参加する中で、サカママとして苦労したことってありますか?

伊澤さん:会場につれていくことが大変です。あと、身長、体重、ストロングポイントを書く履歴書のようなものがあるんですけど、何枚書いたことか!

瀨戸さん:その履歴書のようなものって、親が書くんですか? 6年生で自分で書けないのって思って?

伊澤さん:もちろん、自分で書いていいと思います。自分の長所、短所は書かせたりもしましたけど、数がいっぱいあったので、私が書いてましたね。

強豪チームに入れなくて、息子が泣いたこともあったし、少年団の先輩が行っているチームが駄目だった時は、最初に行こうと思っていたチームだったこともあって、相当落ち込んでましたね。でも、なんとかしてチームをみつけたかったので、気持ちを奮い立たせて、また、次のチームを受けて。楽しい反面、プライドも傷ついたと思うし、つらいこともたくさんありましたね

荒山さん:うちの場合、本人が他のチームは見なくてもいいと言ったので、見ずに決めてしまったんですけど、もしかすると、もうワンプッシュしといたほうがよかったのかなって。本人も、あっちのチームだったらどうだったかなって、何回か言ったことがあるんですよね。

違うチームを知ることで、選択肢も増えていたかもしれないし、他のチームをみたことで、今のチームにもより専念できるのかなと思えたり。中学サッカー進路にとって、親が選択肢をたくさん与えてあげるのも大事なことなのかもしれないですね。

伊澤さん:今思うと、いっぱいいろんなチームをみて、受けることができたので、セレクション自体が親子ともに楽しかったですし、セレクションとともに過ごした我が家にとって特別な1年間だったと思います。

後編はこちら

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