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自主練習は未来の自分が後悔しないため

自主練習は未来の自分が後悔しないため!ボールを楽しく蹴る環境の作り方とは?

いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。高校2年男子を持つサカママのMikuです。5月になり少しずつ新生活にも慣れてきたところでしょうか? 新しいチームやカテゴリーで奮闘するお子さんの応援をするにも良い気候になってきましたね。

試合を見る機会が増えると我が子が思うように結果が出ず、モヤモヤヒヤヒヤすることも多くなり、普段の練習に加えて自主練習もするように促したくなりますよね。私もそんな親の1人でした。今回は自主練習について私の考えをお話しできたらと思います。

自主練習は苦しい時間?

親としては試合で活躍してほしい、もっとうまくなってほしいと思うばかり「ボール蹴っておいで」「今日は1回もボール触ってないから自主練したほうがいいんじゃない?」と自主練習を促してしまいがちですよね。

息子が小学生のとき、同じチームに「リフティング100回できないと家に入れない」「帰ったらシュート練習してからじゃないとご飯食べられない」などと話している子が何人かいました。しかしその話をしてくれる子の顔はなんだか苦しそうで楽しみにしている様子はありません。

我が子は親がいくら声を掛けても素直に自主練習をする子ではなかったので「偉いねぇ」なんて少し他人事のように話を聞いていましたが、それが1度や2度ではなく練習の後は毎回その“親との約束”をクリアしないといけないようで、自主練習の時間が少し苦しい時間になってしまっているのかな? と、なんだか残念に感じていました。

 

遊びの延長が自主練習

自主練習をしない我が子でしたが、少年団チームでの練習の後は居残りをして、キーパーの子と2人で暗くなるまでボールを蹴って遊んでいました。

前日に見たプロの試合の再現をしてみたり、好きな選手のドリブルや仕草を真似してみたり、海外選手のシュートフォームを研究してみたり、なんだかとっても楽しそうでした。シュートを打てば「いいねぇ!」「すげー」「やばーい」など子ども同士で褒め合っては喜んでいました。私はその時間があれば1人で黙々と練習をしなくても、自主練習になっているのではないだろうか?と思ったんです。

その楽しさは同学年のメンバーにも伝わり、気が付いたら居残り練習をする子が増えていました。「うちの子1人じゃ練習しないからありがたい」「最近息子がサッカーに前向きになってきたの」と同じチームのサカママたちからは嬉しい声が聞かれました。練習終わりで疲れていても「もっとボールが蹴りたい‼︎」「みんなとのサッカーって楽しい‼︎」と思ったからこそ自主的に居残り、ボールを触っていたのだろうとみんなの表情からも感じ取れました。

そんな自主練習のおかげで試合中もよくコミュニケーションを取り合ってお互いのプレーを褒め合い、注意する姿も少しずつ見られるようになっていきました。大人に言われたからやるシュート練習と自主的に始めたシュート練習では学ぶことも得るモノも変わってくるのではないでしょうか?

 

今の自分のためではなく、未来の自分のために

息子や他の子を見るなかで感じるのは、自主練習は明日のプレーが良くなるためにと一生懸命練習するわりに、思うような結果が出なくて「もっと練習しよう」「まだまだ自主練習が足りない」などと周りに言われ嫌になって辞めてしまうのではないでしょうか?

とはいえ自主練習はやっておいたほうがいいと高校サッカーで奮闘中の息子は話します。コロナ禍で始まったジュニアユース時代、思うように練習や試合ができない時期でした。もっとサッカーしておけば、もっとボールに触っておけば…本当にもったいない時間を過ごしたなぁ…と今になって感じるそうです。

 

しかし親がいくら小学生の我が子に「将来のために今から自主練習してうまくなっておくんだよ」なんて話したところで、ピンと来ないのが現実だと思います。だからこそ、いつか我が子が自主練習の大切さや必要性に気が付いて自ら動き出すときにつながるよう、練習時間以外でボールを楽しく蹴る環境をつくってあげてほしいなと私は思います。

なぜなら、自ら1人では練習をしなかった息子が、高校生になった今では自主練習の必要性や大切さに気が付いて、毎日の自主練習を欠かさず行うようになったからです。そして自分の課題を普段の練習や試合から見つけ出し、自分なりにメニューや練習内容を組み立てて自主練習で克服し、試合で実践しています。

そのベースにあるのは、小学生時代にみんなと楽しくやっていた居残り練習での経験ではと思っています。お子様との自主練習は楽しい雰囲気で「もう1回」「もうちょっとやりたい」「もっと上手くなりたい!」と思えるような練習を心がけていただけたらと思います。だって自主練習は親や周りの大人の期待のためにやるものではないですもんね。

WRITER PROFILE

Miku
Miku

高校1年男子を育てるサカママ歴8年。
2023年の春から地方の強豪校に入寮した息子に冷凍した"アスリートおかず"などを送り、微力ながらサポートし、応援する日々を送っています。まだまだ未熟なサカママとして息子が納得するまでサッカーに向き合えるよう、1番のサポーターとして奮闘しています。