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思い切り好きなことを楽しんでほしいから…我が家は「小学受験」を選択しました!! 〜自然育ちの大学教員サカママによる教育論🎵〜

思い切り好きなことを楽しんでほしいから…我が家は「小学受験」を選択しました!! 〜自然育ちの大学教員サカママによる教育論🎵〜

こんにちは。サカママライターのHIROです。2月は受験シーズン真っ只中…受験生には、日頃の努力の成果を大いに発揮してもらいたいと願っています。親御様は、我が子にとってどのような進路が良いのか、それはそれは大いに悩まれたと思います。私も一人息子(小学1年生)の親なので、親御様の気持ちが大いに理解できますし、皆様と同じように頭を抱えた時期があります。今回は、我が家が「息子に小学受験をさせた理由」を、私の激アツ教育論にのせてお届けしたいと思います!!

私ごとですが、私は現在、大学教員をしておりますので、博士号(農学)を持っています。大学の学部を4年間と大学院の5年間(修士2年、博士3年)を経て、博士号を取得することができます。これだけを聞いた方々は、皆様私のことをさぞかし優秀だろうとか、英才教育をされてきたのだろうとか…そういうふうな目で見てくださるのですが、それは大きな間違い!!笑 家庭内でも、いつでもどこでもポンコツぶりを大いに発揮しており、周りの方々に多大なる迷惑をかけて日々生きております(^_^;) 夫は大きく頷いているはず。。。

しかしながら、今回私が皆様にお話ししたい熱い話題があります。それは、幼少期に「たくさん好きなことをやってきてよかった!!」「たくさん遊んできてよかった!!」ということです。福島県の山の中で幼少期を過ごし、高校進学とともに親元を離れて寮生活をし…国立大学への進学を機に上京しました。その経験がゆえに、息子ものびのびと自由な環境で子育てしたいと考えていました。

なぜ“小学受験”なのか!?

結論!! 都内在住の我が家にとって、私どもの教育方針には、小学受験があっていると思いました(笑)。本心を言えば、地元の福島で子育てしたかったのですが、それは仕事の関係で渋々諦めました。しかし、息子は1年間の準備期間を経て、私どもが描く教育方針と近い国立大学附属の小学校にご縁を頂戴して、今元気に通っています。

なぜ、小学受験をするに至ったのか。
それは、“中学受験”を回避するためです。

我が家の教育のモットーは、「元気にのびのびと育てる」ことです。ここが最も我が家の教育方針の真髄となっています。親のエゴで何かを押し付けたり、制圧することなく、息子自身がやりたいと思うことをとことんやってほしいと思っています。そのために、親である私たちは常にサポーターであり続けようと、夫婦で何度も話し合いました。

しかしながら、我が家は都内在住(23区内)でして、中学受験の激戦区にあたります。首都圏中学模試センターの報告によると、2015年から中学受験者数は増加の一途をたどり、2024年時の首都圏の小学生のおよそ4.7人に1人が中学受験をしているそうです(※1)。地元の区立小学校では、1月は6年生の授業出席率が低いという現場の話も聞いたことがあります。

私は、山で育ち中学受験とは無縁の環境でのびのびと好きなことだけをやってきました。一方の夫は川崎育ちのシティーボーイですが、義理の両親は仕事で忙しかったため、中学受験とは私同様に無縁でした。しかし、子どもたちにHIPHOPダンスを教えている関係で、子どもたちがのびのびしている姿を日頃から目の当たりにしていました。

中学受験は、ご家庭にもよると思いますが小学4年生から入塾して、そこから約3年間志望校合格のために準備をしていきます。私どもの中で、「小学生の間はとにかく好きなことのために時間を使ってほしい」という気持ちもあり、区立小学校に通わせることももちろん考えましたが、

「クラスの大半が中学受験をしていたら、息子自身も中学受験をしなきゃいけない空気に飲み込まれるのではないか」
「でも、息子にあった教育方針の学校で学ばせてあげたい」

などいろいろな葛藤が、息子の未就学期にはありまして…そのときすでに、息子は外遊びが大好きで、とにかく走るのが大好きで(サッカーもそろそろ始めようか程度の時期でした)…どうしたものかと考えに考えていました。

“小学受験”は虐待なのか!?

かなり過激なタイトルをつけてしまいましたが…これは世間一般の方々の印象かもしれません。「まだ小さい子に無理やり勉強させて!!」「遊ばせてあげなさいよ」などなど、多々ご意見はあると思います。
実は未就学児の受験勉強は、椅子に座りっきりなわけではないのです。自然に触れてみたり、博物館などであらゆる世界に触れたり、いろいろな季節の行事を感じたり…そういった点からも、親子共々楽しめる充実した期間だと思います! 世間一般の方々が思うよりも、小学受験は身近なものかもしれません。

小学受験は別名「親の受験」です。私自身も、息子がノリノリになるように、ありとあらゆる方法を駆使して…息子と1年間向き合ってきました(笑)。実際の試験(考査)も、息子にあった内容の学校を選びました。息子自身も「〇〇小学校(合格した小学校)のテストが一番楽しかった!!」と言っていました^^ 子どもとの向き合い方を大切にできるからこそ、小学受験は乗り越えられると思っています。

サッカーと“小学受験”には、どんな関係があるのか!?

さて、ここが本題かもしれません。(←前置き長かったですか!? すいません!!)
息子が国立大学附属の小学校に入ったこともあり、中学受験は回避されました。もちろん、クラスにはあえて中学受験する児童もいるそうですが。高校受験は内部進学試験があるものの、今からそれなりに準備をしておけばクリアできると信じています(ここは、私の力の見せ所ですね(笑)。でも未知数です)。

結局、息子には小学6年間+中学3年間+高校3年間(ここは大学受験が入るとすれば、ちょっと減りますかね?)の約10年以上の余裕ができました。小学受験が終了後、息子には「あなたは1年間よくがんばった。あとは自分の好きなことをして過ごして、自分にとっての最高の人生にしてね」と声をかけました。

そして、息子は自分の意思でサッカーを始めることになり、将来の夢は「サッカー選手」になりました。サッカーを始めて約1年が経とうとしていますが、息子は“司令塔”になりたいようで、キーパーやセンターバックを希望して毎日一生懸命サッカーの練習をしています。
同じ小学校に通う子たちと、毎日1時間半もサッカーをしているそうです(え。1年生ってそんなに休み時間あったっけ? と心配にもなりますが(^^;;)。息子が「サッカーの強豪校へ進学したい(今の学校から進路変更したい)」と言えば、今度はその夢を私たち親は応援してあげようと思っています。

余裕のある時間を過ごすこと

それは子ども自身の好奇心を育み、幼少期をより充実させたものにしてあげられると思います。1つ注意なのは、私は小学受験を肯定したり、中学受験を否定したりしているわけではなく、「息子には、中学受験よりも小学受験のほうが向いていた」と思っています。今未就学児のお子さんがおられるご家庭の方には、子どもの受験期をいつにするか? 進路を考えながら好きなことを続ける環境はどうつくるか? と考える一助になれば幸いです。

参考文献

※1 首都圏模試センター

WRITER PROFILE

HIRO
HIRO

東京生まれ、福島育ちです。小学1年生男児がおり、平日は都内某大学に勤務しつつ、休日はサッカー引率の日々です。とにかく物事を深掘りしたい性格のため、実用書から学術論文までとことん調べます。笑

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