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やる気と潜在能力を引き出す、「言葉がけ術!!Ⅳ」


やる気と潜在能力を引き出す、「言葉がけ術!!Ⅳ」

皆さまこんにちは!

サッカーコーチ・企業研修・経営コンサルタントの丸山寛之です。

皆様いかがおすごしでしょうか?
各カテゴリーにおいて大会が目白押しの状態で、グラウンドに空きがない!?
という異例の事態に陥っています。

トレーニングセンターも、今年の選手だけ何も刺激を与えないわけにはいかないとの理由で再開されました。

私自身も10月にU12女子のトレセン選考会を開催いたしました。
選考結果も配信し、来週から活動再開です。

選手が生き生きとプレーする姿はやはりいいものです。
後はグラウンドを確保するだけです(^_^;

さて、先月は「褒める言葉がけ」について、レベル1からレベル4までご紹介いたしました

今月は、さらに褒める言葉がけに限らず、「効果的な言葉がけ」についてみんなで考えていきたいと思います。

実は「効果的な言葉がけ」にはある法則があります。
この法則に則って言葉がけをすれば、「誰でも簡単に」よい言葉がけができるようになります。

では早速始めていきましょう!!

以下のA、B二つの声がけを比べてみてください!

A:必ず勝とう!!

B:ベストを尽くそう!!

どちらもよく聞く声がけではありませんか?

ではもう少しご紹介します。違いを考えてみてください!

何か感じるところはありませんか?

A:必ずシュートを決めてこい!!

B:シュートコースを狙って思い切り打ってこい!!

A:ミスをするな!!

B:ミスを恐れずトライしよう!!

3つの文章ともAとBのそれぞれに共通点があります。

なんだと思いますか?

答えは、

Aは「自分ではコントロールできない声がけ」

Bは「自分でコントロールできる声がけ」

です。

「必ず勝とう!!」と言われてもそんなことわかりませんよね?

けれども「ベストを尽くす」ことはできますよね。

「必ずシュートを決めてこい!!」って言われても
「それができれば苦労せんわい!」と思いませんか?

けれども「シュートコースを狙って思い切り打つ」ことはできますよね!
ゴールを外れるかもしれませんが(笑)

「ミスをするな!!」と言われても
「そんなヤツおらんやろ!!」と言いたくなりませんか?

けれども「ミスを恐れずにトライする」ことはできますよね!

ということで
「相手がコントロールできる声がけをする」
ということが一つ目のポイントです。

2011年のFIFA女子ワールドカップの日本とアメリカの決勝戦、延長戦でも決着つかず、PK戦にもつれ込んだ。

PKの前に組んだ円陣の中、佐々木監督は笑顔で
「楽しんでこい」

と選手を送り出したという。

その結果、PK戦にて日本がアメリカを3-1で下し
ワールドカップで初優勝となった話は有名ですよね

コントロールできる言葉がけの好事例だと思います。

もし、「絶対外すなよ!!」なんて声がけだったらどうなっていたでしょう?

選手はプレッシャーのあまり、どうなっていたかわかりません。

余談ですが、
「プレッシャーの正体はコントロールできないこと」
と言われています。

確かに上の3つの例で見てみても
「必ず勝とう」、「必ずシュートを決めよう」、「ミスをするな」と言われても対策をとりようがなく、どうしようもないのでかなりのプレッシャーになりますよね。

けれども
「ベストを尽くす」、「思い切り打つ」、「ミスを恐れずトライする」ことは

 

結果はどうあれ、やればできるのでコントロールできないことに比べるとそこまでプレッシャーはかからないのではないかと思います。

実はもう一つ、「効果的な言葉がけ」にポイントがあります。

次回はもう一つの「効果的な言葉がけ」についてのお話をしたいと思います。。

最後までお読みいただきありがとうございました。

皆さまお体に気を付けてご自愛ください!!

WRITER PROFILE

丸山寛之

コア・エリート株式会社 代表取締役社長。 JFA公認C級コーチ、JFA3級審判員。 強いチームをつくる、チームプロデューサーとして経営コンサルティング、企業研修、講演等の傍ら東京都においてU-12の女子サッカーのトレセンコーチ、U-15の女子クラブチームのコーチを行う。また、年に数回はJFAのガールズフェスティバル等の開催にも加わり、将来のなでしこ育成に携わっている。