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【全国注目校FILE】敬愛学園(千葉)自慢の攻撃力で強豪ひしめく千葉県を戦う

[分類]私立
[所在地]千葉県千葉市
[2019年所属リーグ]
TOP/千葉県リーグ1部
[選手権最高戦績戦績]千葉県予選ベスト4

監督に聞く!求める選手像と指導理念
鈴木康暢ヘッドコーチ

敬愛学園が大事にしているのは「ピッチ内外での状況判断」の部分。「ピッチ内では状況を把握してそれに適したプレー、ピッチ外で言えば行動を取る」「その中でしっかりボールを止める、蹴る、やっぱりテクニックの部分を重視してトレーニングをしています」と鈴木康暢ヘッドコーチ。また、週に1回専門のフィジカルコーチを招いてトレーニングも行なっているという。

強豪ひしめく千葉県で着実に実績を積む第二勢力

敬愛学園

1996年の選手権予選で4強に進出。2011年の新人大会では準々決勝で市立船橋を、準決勝で八千代と、千葉が誇る名門校を連続して下して決勝に進出した。関東大会には一昨年大会も含め、過去3回出場。1月に行われた7人制による「全日本ユース(U-18)ソサイチ選手権」では準優勝を果たした。また、横浜FC、カターレ富山などでプレーした楠元秀真といったプロ選手も輩出している。今年は強豪ぞろいの千葉県トップリーグに復帰し、さらなる活躍に期待がかかる。

自慢の攻撃力が好調。期待高まる今シーズン

千葉の技巧派集団が自慢の攻撃力で浦和カップ初制覇を果たした。予選リーグは旭川実(北海道)に8−2、浦和西(埼玉)に2−0、浦和ユース(埼玉)に1−1と分けて、2勝1分で1位リーグに進出。明秀日立(茨城)を3−1で、市立浦和(埼玉)を4−0で下して決勝に駒を進めた。矢板中央(栃木)戦は得点こそなかったものの、中盤でしっかりと繋ぎながら最後まで攻撃の圧は緩めず。PK戦の末に大会初優勝を飾った。鈴木ヘッドコーチは「もう攻撃をしなさいと。そこにこだわってトレーニングをしているのでできれば点を取って勝ちたかった」と明かしながら、「今年は例年と比べて進みが早い。非常に楽しみ」と県1部を戦うシーズンを見据えた。

得点力が開花した背番号10番が狙うのは千葉の2強狩り

松井慎之助

MF 松井慎之助(3年)
攻撃集団を牽引するのが今季エースNo.10を背負うMF松井慎之助だ。160cm、55kgと小柄なテクニシャンは決勝の舞台でも魅せた。チームとして標榜する「状況判断」の良さを発揮して武器の左斜めからの侵入や決定的なパスでチャンスを次々と演出。また、積極的なシュートからゴールに迫った。相手の粘り強い守りもあり決勝戦はネットを揺らすことはできなかったが、大会を通じて9得点を量産して最優秀選手に選ばれた。

昨年まではどちらかといえばチャンスメーカータイプだったというが、「今年からシュート練習なども結構していてその成果が出ているのかなと思います」とトレーニングの中で得点能力が開花。それでも「周りが自分がやりやすいようにしてくれているおかげで自分の最大限の力が出せている。今大会は自分自分となっていることが多かったので、そこはうまく周りを使っていきたい」と、あくまでもチームプレーの中での自分と強調する。

今年は県トップリーグを戦うが、「1部リーグで力をつけて、もっと上を目指して、流経、市船を倒せるように日々の練習から頑張っていきたい」と千葉の2強狩りを誓った。

成長著しいチームで2年ぶりの本選出場を目指す

敬愛学園

例年と比べて個で打開できる選手が多いという今年のチーム。逆にテクニックやコンビネーションはこれから1部を戦っていく中での伸び代の部分だ。「そこは時間をかけて作っていきたい。その上で、選手権で勝負の土台に残っていれば勝負したいなというふうに思っています」と鈴木ヘッドコーチ。まずは4月29日に開幕する関東大会予選で2年ぶりの本戦出場を目指す。

WRITER PROFILE

石黒 登
1986年、埼玉県生まれ。スポーツ編集部勤務ののち、2016年より独立。現在も在住する埼玉県を中心に1種から4種、女子、支部予選から全国大会まで幅広く取材している。埼玉サッカー通信、SAITAMA SOCCER MAGAZINEほか、サッカーダイジェスト、新聞等にも寄稿。編集部時代にはウインタースポーツ、ゴルフ、バレーボールなども担当。