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シャッターチャンスをものにする!試合撮影時のおすすめ構図とシーン7選

シャッターチャンスをものにする!試合撮影時のおすすめ構図とシーン7選

サカママ読者のみなさま、こんにちは。7歳と4歳の二人の子どもを持つ、サカママ歴3年目のReikoです。「サッカーとカメラ」という少しニッチな視点でコラムを書かせていただいています。今月のコラムでは、試合撮影時の写真をより素敵な一枚にするためのおすすめ構図と、どのようなシーンがシャッターチャンスになるのかを、サカママ目線でご紹介したいと思います!

たくさん写真を撮っても、全部同じに見えてしまう。写真がどうも垢抜けない。学生の頃、バイト代を貯めて、初めて購入した一眼レフでサッカーの試合を撮影し(当時はまだフィルムカメラでした)、現像した写真を見たときの率直な感想がまさにこれでした。

カメラやレンズの差はもちろんありますが、当時は構図を意識したことなどもちろんなく、何となくボールを追ってシャッターを切っていました。自分には写真のセンスがないのかも…と、写真を撮ることを諦めてしまったその時の自分に声を大にして教えてあげたい。構図を意識するだけで写真は変わります!今回は幾つかある「美しい」とされている構図をご紹介するとともに、具体的にどのようなことを意識すればより魅力的な写真が撮れるのかについて、語らせてください。

構図とは?

写真全体の中で、被写体をどこに配置し、どう切り取るかを決めることです。何をどのように撮りたいか。たくさんのスポーツ写真を見ると、自然と「自分もこんな写真が撮りたい!」という一枚がきっと見つかるはずです。最初は構図の真似をしながら練習し、次第に自分自身で理想の構図を考えながら撮影すると、より写真が楽しくなります!

水平で撮れているか確認しよう

写真を上達させるための第一歩として、ピント合わせと同じくらい重要なのが、写真の水平を保つことです。カメラ初心者と経験者で大きく違うのがここを意識しているかどうかと言っても過言ではありません。

水平に撮れていない写真はどこか違和感があります。ではどうすれば水平の写真を撮れるのでしょうか? カメラ、携帯にも多く見かける「グリッド線」を表示させましょう。画面に表示された線を基準に被写体、建物、ゴールなどを平行にしてみてください。

水平ばかりを意識しすぎて、肝心な構図に集中できないのは本末転倒なので、何となくで大丈夫です。多少斜めな写真が撮れてしまっていても、撮影後に簡単に編集ができるのでご安心を!
※今月のコラムでは編集に関しては触れませんので、ご了承ください。

試合撮影時のおすすめ構図とシーン7選

私自身も試合撮影時によく使う、すぐにでも取り入れられる構図とシーンを7つご紹介します。

日の丸構図

日の丸構図

最も基本の構図で、撮りたい被写体を真ん中に配置することで、主役が一目で分かります。サッカーの試合時も非常に狙いやすく、ピントが合わせやすいのも◎複数人同じフレームに入っている場合は、主役となる被写体を中心に置きましょう。

三分割構図

三分割構図

写真のバリエーションを出すために覚えておきたいのが三分割構図です。写真を縦と横に三分割した時に、二つの線が交わるポイントに被写体を置くことで、写真に余白ができ、バランスのとれた写真に仕上がります。ワンパターンだったサッカー写真が、この構図を意識するだけで簡単にレベルアップできる、おすすめの構図です。

進行方向に余白を作る

三分割構図と内容が少し重複しますが、選手の目線の先に余白を作るイメージで被写体を配置すると、写真に奥行きができ、「目線の先には何があるのだろう?」と、写真に写っていないものを想像させてくれる、ストーリー性のある写真に仕上がります。サッカーの写真は表情が写らないものも多いため、この「余白」をどこにいれるかを意識するだけで、選手の後ろ姿の写真も味が出てきます。

ボールも一緒に

ボールの動きが速いため、撮影しているフレーム内にボールを入れ続けるのはなかなか難しいのですが、ボールが入ると写真がグッと引き締まります。撮影を重ねるごとに、ボールの動き、選手の動きが段々と予測できるようになりますので、足元から離れすぎない瞬間をぜひ狙ってみてください。

アップで撮ってみる

ズームレンズ、望遠レンズを持っている場合は、選手のアップ写真もぜひ撮ってもらいたいです。相手と体をぶつけながら競って頑張っている時の顔や、ゴール後の嬉しそうな表情など、アップで撮る際には表情が豊かになる瞬間を狙うとドラマチックな一枚に仕上がります。

夕暮れ時の逆光で幻想的に

NGと思われがちな逆光での撮影ですが、日が沈む前の逆光撮影は編集だけでは出せない、幻想的なオレンジ色の光が魅力的です。注意事項として通常のカメラ設定で撮影すると、被写体が暗くなってしまうことがあるため、その場合は露出補正をプラスにし、調整してみてください。逆光写真を編集すると、驚くようなドラマチックで幻想的な写真に仕上がるので、こちらに関してはまたいつか別のコラムで触れる予定です。

円陣

試合前の士気を高める円陣は、絶好のシャッターチャンス! あらかじめカメラのF値を絞ります(F6~11程度)。連写で撮影し、良い瞬間を狙ってみましょう。さまざまな構図やシーンをご紹介させていただきましたが、今日からでも簡単に取り入れられるものもあるので、ぜひ試してみてください。

今までたくさんのサッカー写真を撮ってきた中で一つ言えるのは、動きのある瞬間を狙い続けることで、素敵な一枚に必ずつながります! そこに今回お伝えした構図を少しでも思い出してもらえると、バリエーションのある、垢抜け写真にきっと一歩近づくはずです。私もまだまだ勉強中なので、共にたくさんのサッカー写真を撮りながら、この一年を通して一緒にレベルアップしていければと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。また来月お会いしましょう!

WRITER PROFILE

Reiko
Reiko

サカママ歴3年目の2児(小1長男、4歳長女)の母です。
自分自身もゆるくフットサルを20年以上続けています。息子がサッカーを始めたタイミングでカメラ沼にはまり、週末はバズーカレンズを首からぶら下げながら、息子のサッカー追っかけをするのが今一番の楽しみです。コラムでは「サッカーと写真」を主テーマに、様々な角度からアプローチしていこうと思います。