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「噛める補食」をチョイスして、パフォーマンスアップ!

最近よく見かけるゼリータイプの栄養補助食品。とっても手軽でスポーツの合間の補食には便利ですよね。ただ、子ども達の成長を考えると、使い方は考えた方がいいかも?と思うことも…。
もちろん、 栄養補助食品は栄養価がしっかり考えられていてメリットも多いです。ただ、ゼリータイプの食品は子どもに必要な「噛むこと」の機会を減らしてしまっています。正しい栄養補助食品の取り入れ方を覚えて、子どもの成長とパフォーマンスアップを目指しましょう。

スポーツと「噛む力」の関係

スポーツ中はあらゆるタイミングで歯を食いしばっています。その食いしばるために必要な筋肉を咀嚼筋といいます。咀嚼筋の力が強いほど脳の血流がよくなり、脳が活性化し、判断力のアップにつながることが研究結果でわかってきています。そして、咀嚼筋は日々使うことで筋力をつけることができます。

また、噛むことで唾液の分泌が促されます。唾液が増えると食べ物の消化吸収がしやすくなるだけでなく、喉の乾きも抑えられます。スポーツの合間でとる補食だからこそ、しっかり噛んで唾液の分泌を促しましょう。

 

スポーツで疲れているのに、噛む補食だと疲れない?

噛むことには体力がいります。だからこそジュニアアスリート世代ではしっかり噛んで食べることを習慣づけておく必要があります。これから試合時間はどんどん長くなり、もっと体力が必要になってきます。疲れているときこそ、噛む補食を習慣づけておくことが、これからの体力づくりにとっても大切なのです。

噛むタイプの補食としては以下のようなものがあげられるので、ジュニア年代ではぜひ取り入れてほしいなと思います。

嚙むタイプの補食
  • おにぎり
  • 具沢山のスープ
  • バナナなどの果物
  • カステラ
 

ゼリータイプの栄養補助食品、おすすめの使い方は?

それじゃあ、ゼリータイプの栄養補助食品って使わない方がいいの?というと、そんなことはありません。ゼリータイプの栄養補助食品もおすすめの使い方があります。

おすすめの使い方
  • 夏場など暑さで食欲がないときに
  • 噛むタイプの補食をとったあとに、足りない栄養を補給する目的として少しずつ摂ると効果的

暑くてどうしても噛むことがしんどい、ぐったりした体力をすぐに回復させたいときにこそ、ゼリータイプの栄養補助食品で一度回復させましょう。少し落ち着いたらしっかり煮込んだ野菜たっぷりのスープなどでまた補食を摂取すると効果的です。

噛むことはこれからの子どもの成長にとっても大切な行動です。ハードなスポーツをしているからこそ、疲労度に合わせた噛む補食を選んでみてくださいね。ちなみに、来月は噛むタイプの補食の例であげたカステラについて書くので、ぜひあわせて読んでいただければと思います。

WRITER PROFILE

住岡靜
住岡靜

保健師・看護師/漢方茶ブレンダー/アスリートフードマイスター
サッカー大好き7歳・3歳兄弟のサカママ。
フリーランス保健師として、「自主性のある食育」を中心に、子どもだけでなく親へのパーソナルレッスンにも取り組む。簡単にできる子どもの身体を労るための工夫や情報をお届けします。