メインコンテンツに移動

サッカーにも子育てにも大切!不得意を得意に変えるために必要なこと

サッカーを続けていくと、その中でも得意なこと、不得意なことが出てきますよね。我が家の息子も得意、不得意があるのですが、今回はその中でも「不得意なこととの向き合い方」についてのお話です。

不得意なことを克服して得意に変えていくのは、やっぱりそんなに簡単ではありません。それに、すぐに克服できるようなら、そもそも不得意じゃなかったんじゃないかとも言えますよね(笑)。ただ息子を見ていると、簡単ではないけれど、不得意なことや苦手意識も徐々に克服することは出来るんだなと思うようになりました。

足を速くしたい!けど、すぐに結果は出ないもの…

息子が苦手なとは、ズバリ「速く走ること」です。とはいえ、学校での徒競走は速い方だし、毎年リレー選手にも選ばれていたため、もともと私も息子も足が遅いと思ったことはありませんでした。ただ、問題は通っているチームの中だと遅い方になってしまうこと……。小さい頃はさほど気にしていなかった息子も、高学年になってくるとチームの中では足が遅いことを自覚してきたようです。

何とか今より足が速くなりたいと、まず走り方のフォームを治したり、短距離ダッシュを毎日したりしていたのですが、そんなにすぐに速くなるわけもなく……。「一日で足が速くなる方法」なんて特集をテレビで見かけたりもしますが、実際はそう簡単にはいきませんよね。息子もその辺りの現実の厳しさは分かっているのか、「努力はすぐには報われない」なんてことを言っています(笑)。それでも、続けていればきっと速くなれるはず……と、今も効果がありそうなトレーニングを続けています。

続けることで成果がでるというのは、息子も過去の出来事で経験してます。なので、地道に続けること自体はさほど苦ではないようなのですが、すぐに報われないことも知っているが故に、歯痒さを感じていることがよく伝わってきました。そんなある時、「努力はすぐには報われない」という感覚が「努力は少しずつ報われる」に変わる出来事がありました。

 

褒める+前向きな言葉で、不得意とも向き合える!

それは、中学からお世話になるジュニアユースの練習会でのことです。コーチから何気なく言われた、「足、案外速いね!」の一言。足が遅いと思っていた息子からすると、まさかのその一言がとても嬉しかったようです。もちろん、息子が足の速さで悩んでいたことなんて、コーチは知るはずもありません。自分が今まで不得意で自信を持てずにいたことに対して、そんな風に言ってもらえたことで、より一層嬉しい気持ちが増したのだと思います。それに加えて、学校から選抜されて参加する陸上記録会でリレーの選手に選ばれるということもありました。

不得意だったことを第三者から少しでも褒めてもらえたことや、リレーの選手に選ばれたという目に見える結果があったことで、今までのトレーニングが無駄じゃなかったと実感できたのか、それ以来「俺、いけるんじゃね?(笑)」と、どんどん気持ちが変わっていく様子が見られました。

この何気なく褒めてもらえることは、サッカーに限らず、子どもが成長していく上でとても大切なことのように思います。やんちゃな息子は学校で叱られてくることも多いのですが……(笑)、帰ってきて笑顔で話をしてくる時は、やっぱり先生から褒められた話題が多かったりします。その様子を見ていると、褒められることや、プラスになる声掛けは子どものやる気や自信に大きな影響があるんだなぁと感じます。

もちろん褒める一辺倒ではいけないだろうし、褒めてばかりじゃスポーツの世界では生き残れない!なんてことを聞いたりもします。でも、まだまだ幼い小学生のうちくらいは、子どもが笑顔になれる言葉のシャワーをたくさん浴びさせてあげるのが良いのかなぁと思うんです。

特に私たち大人は、子どもの出来ることよりも出来ないことの方に目が行きがちになってしまう気がします。そして、「出来ないことも出来るようにしないと!」と、大人の方が慌ててしまったり、時には怒ってしまったり……。でも、出来ないことがすぐに出来るようになるなんてことは、滅多にありませんよね。そして、息子を見ていて、一番悩んでいる(分かっている)のは、子ども本人だということを感じました。だからこそ、出来ないことや苦手なことを、まずは子ども自身が受け止め、その後どうするかを見守るのが大事なのではないかと思います。そうして子どもが苦手に挑戦した時、親はそのプロセスを認めて、褒めてあげられるといいのではないでしょうか

我が家に関して言うと、息子は褒めて伸びるタイプなのでこのアプローチがとても効果的です。大人の私でも、未だに褒められれば嬉しいですしね!

 

後は、「そのうち速く走れるようになるから絶対大丈夫!絶対出来るよ!」と、根拠はなくても「大丈夫!出来るから!」と言ってしまうこともポイントだと思っています(笑)。我が家では、子ども達が小さい頃からこの言葉をよく言っています。これが息子にとって前向きになれる言葉のようで、「うん、そのうち出来るな!」と自己暗示をかけて不得意と向きっているようにも見えます。

それから、苦手にばかり意識が行くと自信を無くしてしまいますから、得意をどんどん伸ばして自信をつけることも良いのかなと思います。息子は、サッカーに関して言うと、「ここだけは負けないぞ!」という得意なものもあるそうで、そこをさらに伸ばそうとしているようです。得意を伸ばしながら、不得意なことにもコツコツと取り組んでいくといった感じですね。

コツコツ取り組めば、努力は少しずつ報われる

不得意なことでもすぐに出来るようにしたい!と思う気持ちも分かりますが、苦手を克服するのは時間がかかるもの。なので、「努力はすぐには報われないけど、確実に少しずつ報われている」ということを感じながら、努力を続けることが大切なのかと思います。そして親は「いつか出来るでしょ!」と、あまり悩み過ぎずに子どもを応援してあげること。そうしてコツコツと不得意なことでも向き合っていけば、不得意の「不」が徐々に外れていくんじゃないかなと思います。

WRITER PROFILE

yumika
yumika

大学1年と中学2年のサッカー大好き兄弟を持つサカママ。サカママ歴9年。
子ども達のサポートで心掛けている事は、自分の時間も大切にし、ストレスフリーなサカママライフを送る事。マイペースで常にポジティブ思考な子ども達とのサッカーでの出来事などを発信していきます。少しでも参考になったり、共感して貰える事があれば嬉しいです。