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サッカーアイテムの選び方(高学年編) サッカーノート

学年が上がるにつれて新たに買い足すサッカーアイテムも登場します。今回はその中で「サッカーノート」について。どんなタイミングで書き始めるのかや、適切なフォーマットはどんなものなのかを解説します。

そもそも「サッカーノート」とは

今でこそメジャーなアイテムとなったサッカーノート。プロ選手が学生時代から書いていたことで多くの人に知られる存在になりました。

サッカーノートとは、サッカーの練習や試合の記録のほか、反省点や内省点を記すためのノートのこと。練習ではその日のメニューや、コーチからのアドバイス、自分で気づいた改善点、その日の感想などを、試合の日には試合の記録や感じたこと、次の試合に向けてこれからの練習で取り組みたいことなどを書き記すことが多いようです。

書くことでその日の記録をしっかり残せますし、感じたことを明確化することにもつながります。目標に向かって努力すべきことを認識し、日々の練習や試合がより実りあるものになるというメリットがあります。

サッカーノートの種類

インターネットショッピングで「サッカーノート」と検索すると、該当商品がずらり。どれを選ぶが悩みますね。商品の特徴としては、下記の2パターンになります。

フォーマット化されたサッカーノート

中面に様々な項目があるタイプのサッカーノートです。フォーメーションなどを書き込めるよう、グランドの形が印刷されていたり、「気付き」「良かったこと」などの項目があります。

サッカーデザインのノート

中面は一般的なノートですが、表紙などがサッカーにまつわるデザインのものがこちらです。形式にとらわれず自由に書くことができます。
こちらを選ぶ場合は、普段学校で使っているノートと同じサイズかつ罫線のものが使いやすくおすすめです。

サッカーノートの選び方

普通のノートでも十分

ちなみに、「サッカーノート」として販売されているものでなくても、もちろんOKです。いつも使っている書きやすいノートを1冊「サッカーノート」にするジュニアも多数います。

サッカーノートを始めるタイミングとして多いのは

サッカーノートを書き始めるタイミングとして「いつが正解」という答えはありません。タイミングとして多いのが、チームから書くようにと言われたとき。1人1冊ノートを用意し、記入した内容をコーチに提出するようになります。

提出したノートはコーチが目を通し、アドバイスなどを書き込んで戻してもらえるチームも。選手が感じたことに対して、コーチがパーソナルに応えてくれるツール的存在として扱われることもあります。コーチとサッカーの話ができる貴重な場でもあり、自分の成長に繋がります。

ちなみに、本記事を監修しているunionスポーツクラブでは、サッカーノートを各自が2冊用意しています。週明けの練習時に週末の試合や練習について書いたノートその1を提出し、そのノートは翌週にコーチからのコメント入りで戻ります。ノートその1がコーチの手元にある間は、2冊目のノートを使用するというシステムとなっています。

個人的に始めてももちろんOK

サッカーノートの選び方

チームの方針としてサッカーノートを書くことが義務付けられていなくても、高学年になればサッカーノートを書き始めるのに早すぎるということはありません。興味があるならぜひ始めましょう。

コーチの添削なしで始めるなら、ジュニアの間はご両親がサポートしてあげられるのがベストです。思ったことや感じたことを文章に書き記すことが得意でない子はとても多いですし、1人で書き続けるのは根気がいること。書くことが嫌になってしまったら本末転倒です。交換日記の感覚で、子どものノートに目を通して一言添えてあげるだけで、きっと喜ぶことでしょう。

アドバイスを書く際に親が注意すべきは、良いと思ったプレーや努力しているところを褒めてあげることだといいます。「サッカーの専門知識がなくてももちろんOK。サカママご自身の言葉で綴られた褒め言葉は子どもの心にもしっかり響きます。それが一番伸びる糧になります」(unionスポーツクラブ小林氏)

なお、チームがサッカーノートを義務付けていなくても、希望者はコーチが見てくれるケースもよくあります。コーチに「サッカーノートを書きたいので、提出したら見てくれるか」と相談してみるのも手です。

サッカーノートの選び方

サッカーノートを始める上でのアドバイス

サッカーノートを書き始める際のアドバイスをいただきました。

ノートの1ページ目には、1年間の目標を書きましょう。「このポジションでスタメンを取る」などと書く子どもが多い印象です。そしてその目標を達成するために、半年後に向けてやっておくことも記入。さらに細分化し、1ヶ月ごとに課題を明確にして練習目標を書いておきます。そうすることで、長期、中期、短期での目標設定ができ、今日なにを頑張るべきかが整理しやすくなります。大切なのは子どもが自分で考えて、自分の言葉で書くことです。

日々の練習や試合について書くページは、最初は箇条書きでOK。いきなり文章で書くのはハードルが高いはずです。「良かったプレー」「悪かったプレー」を1つずつ書くことから始めてみるといいでしょう。

「良かったプレー」は、調子が悪くなったときに役立ちます。サッカーノート見返すことで、「その良かったプレーができたのは、こんな考えがあったから調子が良かったんだ」とわかるなど、復調のきっかけをつかむ足掛かりになるからです。「悪かったプレー」の項目を書く意味は、例えば同じことを書くようになっていたら、毎回同じミスをしていたり、そのミスを上手く修正できていない証拠となります。

サッカーノートの選び方

サッカー以外にもメリット多数

大好きなサッカーを通して、記録することやその日の行動からの気づき、改善点を見出す力などを自分の言葉で書けるようになるサッカーノート。

そういったメリットを知ると、書いて欲しいと思うサカママは多いはず。サッカーの上達はもちろんのこと、他のことにも良い影響がありそうだと思わずにはいられませんよね。なくてはならないサッカーアイテムではありませんが、「あるとベター」とは言えるアイテムではないでしょうか。