トレーニング

2016年04月19日

感謝の気持ちはなぜ大切なの?

先日、競泳のオリンピック選考会が行われていましたね。レース後の選手たちのインタビューで、ほとんどの選手の口から「感謝」の二文字が語られていたのがとても印象的でした。
さまざまな競技の、さまざまなアスリートが「感謝の気持ちを忘れずに」という言葉を子どもたちに伝えます。
なぜ感謝の気持ちが大事なの?子どもたちには当然、まだピンと来ないでしょう。僕もサッカー人生の中で本当にたくさんの人に出会い、たくさんの人のおかげでJリーグのピッチに立つことができ、素晴らしい経験をさせてもらいました。
学校の先生、サッカー部の監督・コーチ、各年代のチームメイト、ファン、サポーター、そして家族。
僕のサッカー人生の中で誰一人として欠かせない存在です。

僕は自分のサッカー人生の中でたくさんの選手を見てきました。伸びる選手、頑張れる選手、生き残る選手はやはり「感謝」の気持ちを忘れない選手でした。
サッカー選手という職業は時に孤独で、厳しい職業です。それが高校生であっても、小中学生であっても。試合に負ければ悔しいし、それが自分のミスのせいだったりしたら尚更。
日頃のトレーニングもハードで逃げ出したくなる時もあれば、やめたいと思うぐらい苦しい時期もある。
それでも立ち上がろうと顔を上げ、もう一度頑張ろうと思えるのは、「一人じゃないから」なんです。
もちろん最後に自分を守れるのは自分しか居ない。だけどそんな自分の成功を願い、支えてくれる人は本当にたくさんいるのです。
良い選手ほどその事実に気づき、周りの人を大切にします。そして、その人たちの応援のパワーを自分の力に変えます。自分一人だったら苦しくてやめてしまうことって、誰にでもたくさんあると思います。僕自身にも何度もありました。それでもやめずに続けることができたのは、仲間の存在、恩師の言葉、サポーターの声援や家族の願いがあったからです。
自分の幸せを心から願ってくれている人たちの存在ほど心強いものはありません。これはサッカーだけに限らず、人生の中で誰しもが抱く感情です。

たくさんの人に応援される選手になるには、大きな野望、情熱、実行力が求められます。失敗を恐れずひたむきに挑戦する姿には、人の心を動かす力があります。

一人ではかなえられない大きな夢も、たくさんの人の思いが支えとなってかなえることができる。それにはやはり「感謝」の気持ちが必要。どれだけ多くの人の思いを背負ってプレーすることができるかで毎日の行動も変わってくるのだと思います。

野田恭平

PROFILE● 1981年、神奈川県生まれ。サッカー親子講師。東京V、琉球、岐阜などでゴールキーパーとして活躍。現在は、全国のサッカー少年と保護者を対象に親子向けの親子イベントを開催し、「スポーツを通した人間育成」と「子どもの可能性を最大限に引き出す親のサポートの在り方」をテーマに講演活動を展開。また、JFAこころのプロジェクトのメンバーとして、「夢を持つことの大切さ」と「夢に向かって努力することの大切さ」を子どもたちに伝える活動を行なっている。サッカー少年を育てるママの悩みに真剣に向き合い、絶大な信頼を得ている。

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