コラム

2014年11月17日

指導者の言霊。「山本富士雄 桐蔭学園サッカー部監督」

取材・構成/原田大輔(SCエディトリアル)

子どもが自ら考え、サッカーを楽しむ 指導者はそれを日々、感じさせられるか

まず、大前提として子どもたちが“サッカーを楽しむ”ということが大切です。
特に小学生は、中学生や高校生と比べても、選手それぞれに体格差があります。それだけに成長が早く、強い子どもや速い子どもが力を発揮しやすい状況にありますが、指導者はそうした子ども以外へのアプローチを忘れないでほしいですね。今、その子に何ができて、何ができないのか。それをしっかりと見極め、説明してあげられる。そして、その子が自信を失うことなく、身体の成長を待てば、今できないプレーもできるようになるという希望を持てるように導いてほしいですね。たとえ下手でも、その子がサッカーを楽しんでいればそれでいいんです。継続してサッカーをやりたいと、その子が自ら思うことが大切だと思います。だから、周囲の大人たちは、その子がサッカーを嫌いにならず、楽しいまま、中学生、高校生へと成長していけるよう導いてほしいですね。
私は幼稚園児から高校生まで幅広い年代を指導していますが、個人的にジュニア世代では技術的な指導の優先順位は、2番目、3番目くらい。止めて蹴るというサッカーの基本、ここが徹底できれば、いいと考えています。むしろ大切なのは、先ほども言った“子どもたちがサッカーを楽しむこと”“子どもたちが自ら考えること”です。自分で見て、考えてプレーしている自覚を持たせる。自分で考えてプレーしなければ、それはサッカーではありません。自分でトライし、失敗を重ね、そして成功したときの喜びを経験させる。指導者はそれを日々、何度も感じさせてあげてほしいのです。
それだけにジュニア世代では、ただ走る練習は必要ないと考えています。とにかく、どれだけボールに触らせてあげられるか。子どもは集中力が続かないとは、よく言われることですが、楽しいことならば、いくらでも集中できるんです。例えば、シュート練習も1列に並んで順番に打てば、待っている、すなわち楽しくない時間は増えますよね。そうしたボールに触らない、何もしない時間を減らしてあげればいいんです。とにかくボールに触れる。それも自分たちで考えてプレーするような練習を、いかに工夫して増やしてあげられるか。そうしたところに、指導者の力は注がれるべきだと思います。

山本富士雄

PROFILE● 1966年5月27日神奈川県出身。1997年に桐蔭学園サッカー部の監督に就任すると、チームを強豪へと押し上げ、5回の高校サッカー選手権大会出場、7回のインターハイ出場に導いた。2005年には日本サッカー協会公認S級ライセンスを取得。幼稚園から高校生まで育成年代を幅広く指導する。

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