コラム

セレッソ大阪の絶対的エースとして、今シーズン大躍進を遂げた杉本健勇。J1リーグ月間MVPに輝いた7月以降もゴールを量産し、22得点を挙げ、自身初のベストイレブンにも選出された。今後の活躍が大いに期待される、日本代表ストライカーの原点に迫る!
サッカーの始めたのはダイエットが目的!?
―セレッソ大阪アカデミー育ちの杉本健勇選手ですが、サッカーを始めたきっかけは何だったのでしょうか?
「サッカーか野球のどちらかをやろうと思っていましたが、従兄弟の影響で小学校4年生から始めました。当時から憧れのチームなどは特になく、どちらかといったらただ楽しくてやっているだけでしたね。セレッソ大阪の育成組織に行ってからプロを意識しましたが、それまでは考えもしなかったです」
―運動神経は良かった?
「抜群でしたね(笑)。子どもの頃から身長が高かったのもあって、スポーツは得意でした。空手から始めて、水泳、バレーとなんでもやりました」
―そこからサッカーに専念することになった要因は?
「ある日マンションの3階から落下する大ケガに遭い、一カ月入院したことがありました。それでめっちゃ太ってしまって『痩せないとダメやな』と。身体を絞るイメージで、サッカーを始めたのが始まりですね」
―日本代表ストライカーがサッカーを始めたきっかけは、ダイエットが目的だったと(笑)。
「地元チームのFC ルイラモスヴェジットに所属していましたが、一瞬で痩せました(笑)。小学生の頃は背が高くて足が速かったから、ひらすら走らされていましたね。」
―4年生から始めたとなると、最初は周囲のレベルに追いつくだけでも大変だったのでは?
「背があって足が早かったから得点は取れていましたが、サッカーはずっと下手くそでした。6年生になっても技術は全然なかったですし、目立った成績も残せていないです」
―そこからセレッソ大阪U-15入団の経緯は?
「中学に進学するにあたって、練習会には何回か参加しました。それでセレクションを受けようと思ったら、当時の監督から『セレッソから話がきているぞ』と。マジですか? って感じでしたね(笑)。それで練習会にも何回か参加し、正式にオファーをいただき、セレッソ大阪U-15の一員となりました」
―今振り返ると、なぜ自分が選ばれたと思いますか?
「デカかったからじゃないですか(笑)。けっこう得点は決めていましたが、まさかそんなレベルの高いところからお呼びがかかるとは思っていませんでした」
―技術的にも優れた選手ばかりの環境に入っていかがでしたか?
「周りの選手が上手すぎて…。僕はホンマに下手くそだったから、一回目の練習の時はどうしようかと思いました。当時のことは鮮明に覚えています。その時の感情としては『とにかく、こいつらには負けられへんな』と。周囲の技術レベルが高かったし、追いつくので精一杯でした」
―どんなことを努力しましたか?
「それはやっぱり練習をしかないです。人より多く練習するのは当たり前で、それは今も変わらないです。それで成功するかはわからないけど、やるなら燃え尽きるまでやろうと誓いました」

子どもは伸び伸びと楽しんでサッカーをすることが一番
―周囲からのサポートは?
「父は積極的に応援してくれて、いつもアドバイスをしてくれましたね。『サッカーをやるんやったら、一番になれ』と。辞めたくなったら辞めればいいけど、続ける以上はどんな手段を使っても、やりきれと言われました。父は本当に負けるのが大嫌いで、その性格を僕が受け継いだんだと思います(笑)」
―高いレベルの中でプレーを続け、自信を得たのはどのタイミングでしたか?
「韓国で開催された『第1回世界幼少年サッカー大会(2005年)』のU-13日本代表に選出され、その大会で点を取って優勝できたことですね。父も韓国まで見に来てくれました。同年代の世界大会でチームとして圧勝できたことは、個人としても大きな自信につながりました」
―後に“プラチナ世代”と呼称されるきっかけとなった大会ですが、同年代で特に印象に残っている選手は?
「やっぱり宇佐美貴史(デュッセルドルフ)と最初にプレーした時は衝撃を受けましたね。もう、本当に、めちゃくちゃ上手かった(笑)。でも当時から『絶対に負けへん』と思ってやっていました」
―今やセレッソ大阪のエースとして日本代表で活躍する杉本選手ですが、アカデミー時代は複数のポジションを経験していますね。
「ずっとフォワード(FW)をやってきましたが、中学3年の途中からセンターバック(CB)もやるようになりました。高1の時は左サイドハーフでレギュラーを掴み、その後はCBを経て、高2では左サイドバック、そしてFWをやっていました(笑)」
―そのすべてで機能した杉本選手ですが、「なぜ自分だけこんなに複数の役割を?」という思いにはならなかったですか?
「いえ、全然考えなかったです。むしろ色んなポジションができることを楽しんでいました。極端なことを言うと、楽しくなければ辞めています。もちろんストイックに結果を出すことは大事ですけど、純粋にサッカーを楽しむことはめちゃくちゃ重要だと思いますね」
―戸惑いもありませんでしたか?
「いや、当然最初は戸惑いますよ。やったこともないポジションですから、分からないことも多いし。でも、プレーを続けて慣れてくると、そのポジションにやりがいを感じ始めるんです。今、当時を振り返っても『嫌だった』という印象はないですね。ただ、日本クラブユース選手権(2009年)で優勝したときは苦労しましたね。クラブではCBをやってましたが、同時期のU-17日本代表ではFWをやっていましたから。攻守真逆のポジションなので、難しさは感じていました。それでもクラブユース選手権では、試合の途中までCBを務め、後半にはFWにポジションチェンジし、決勝点を奪ったこともありました。心身苦労して掴んだ優勝だったので、クラブユース選手権の優勝は人生で3本の指に入るくらい嬉しい出来事です」
―DFを経験することで、相手のFWにやられたら嫌なことも、自分がFWの時に応用できるのでは?
「それはあるかと思います。複数のポジションを経験したことで、ストライカーとして磨かれた感覚というのは絶対あると思います」
―今年は初のA代表にも選出され、飛躍の年となりましたね。
「これまでも年代別の代表では(世界を相手に)何回もやっていますが、これから海外の強豪と戦うには、まだまだ身に付けるべきことはあると自覚しています」
―ご自身の経験から、サッカージュニアをサポートする保護者の方たちに向けてアドバイスをお願いします。
「かわいい子どもに色々と言いたくなる気持ちもわかります。でも、僕は子どもたちは自由に伸び伸びとプレーすることが一番だと思います。僕も小学生の頃は親にセレッソの試合に連れて行ってもらって、わいわい騒いで見ていました。その頃はプレーを学ぶとか難しいことは考えていなくて、『いつかはここでやってみたい!』と思うようになりました。当時、その気持ちが芽生えたことが今につながっていると思うし、小学生の頃は楽しむことが一番なのだと思います」
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