コラム

2017年10月03日

今日から実践しようケガ予防トレーニング

サッカージュニアたちは、日々練習を頑張っているのだから、ケガで試合に出られない……なんてことは避けたいもの。 そこで、ケガを予防するための方法を「NIKE ACADEMY TOKYO」でアスレティックトレーナーを務める鈴木友規さんにうかがいました。

文/編集部
写真/雪岡直樹
鈴木友規さん
お話しをうかがったのは

鈴木友規さん

「NIKE ACADEMY TOKYO」※のアスレティックトレーナー。鍼灸按摩マッサージ指圧師。専門学校卒業後、川崎フロンターレの育成部でトレーナーとして活動し、2012-13シーズン、ドイツ・ブンデスリーガ1部SV ヴェルダー・ブレーメンのトレーナーに。2016年よりNIKE ACADEMY TOKYO に所属。

※世界で通用する選手を育成するために、日々進化するfootballに合わせてトレーニングメニューを開発している「NIKE ACADEMY TOKYO」。世界基準のメソッドを全国のサッカープレーヤーに提供する活動を行っている。

ケガが増えるのは成長期。体の偏りも要因に

「サッカーは格闘技と言われるほど激しいスポーツなので、じつはどの年代でもケガは起こりうるんです」と鈴木さん。とはいえ、とくにケガが多いのは成長期だそう。「この時期は、骨の成長に筋肉や感覚などの成長が追いつかずアンバランスになってしまうためケガが起こりやすいのです。今は早い子で小学校高学年頃から成長期に入るので、低学年よりは高学年のほうがケガをしやすいと言えるでしょう」。

また、体の偏りもケガの原因の一つに。「最近の子どもは“前後のバランスが悪すぎる”“左右差がありすぎる”“視野が狭すぎる”など体が偏っている傾向があります。偏りが大きいほど体のバランスが悪くなるため、ケガを招きやすいのです」。でも、親がキッズの体の偏りを見抜くのはむずかしいのでは?「お子さんの体の偏りがわからなくても、姿勢がいいか悪いかはわかるはずです。姿勢が悪いと、体の偏りを引き起こす原因になってしまいますので、まずはお子さんの姿勢をチェックしてみてください」。

ケガが増えるのは成長期。体の偏りも要因に

ケガを防ぐためには、良い姿勢と足裏の感覚が大事

キッズは猫背になっていませんか?「そもそも日本人は体の前側の筋肉を使う割合が多く、さらに最近の子はゲームをすることで、より前側に負担がかかり姿勢の悪さを招いています」と鈴木さん。また、鼻を使わず口で呼吸をする子も多く、口呼吸をすると体が丸まりがちになるため、姿勢にも影響するそう。「最近は分厚いソックスや機能性の高いシューズの着用などから、足裏が固くなり触覚が鈍っている子が多いのも特徴です。足裏の感覚が鈍いと、足首などのケガにもつながりやすいのです」。

つまり、ケガを防ぐために重要なのは良い姿勢と足裏の感覚。「ただ、それだけを気をつけていても、ケガが防げるわけではありません。ウォーミングアップやクールダウンなどをしっかり行うのは大前提です。また、日々のケアは、親御さんがやってあげるのではなく、子ども自身で行うことが大事。これから選手として、人として成長していくためにも、自分でケアする習慣が身につくようにサポートしてあげましょう」。

ケガを防ぐためには、良い姿勢と足裏の感覚が大事
成長期に多いケガとは?

ケガは、大きく捻挫や骨折などの「スポーツ外傷」と、オスグッド病や股関節痛などの「スポーツ障害」にわけられます。とくに成長期の頃に起こりやすいのが、オスグッド病とシーバー病です。これらは、スポーツをしている子がなりやすいといわれているので、サッカージュニアは日頃からストレッチやマッサージなどでケアしておくことが大切です。

オスグッド・シュラッター病(オスグッド病)

ジャンプやキックなどを繰り返すことで、膝の大腿四頭筋(ももの前の筋肉)が成長中の軟骨に強く引っ張られて炎症が起こります。初期は運動すると膝の脛骨粗面(お皿の下の部分)が少し痛む程度ですが、進行すると膝の骨が突き出たり、運動にも支障がでるほど痛むことがあります。

シーバー病

10歳前後になりやすく、慢性的にかかとに痛みが生じます。成長中はかかとの骨も軟骨状態なので、激しい運動をすると、かかとにつながる足裏とふぐらはぎの筋肉に引っ張られ、繰り返すことでかかとに痛みがでてしまいます。

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