コラム

2017年07月26日

指導者たちの言霊。 番外編「合宿の目的を理解して、成長につながるサポートをしよう」

これから始まる夏の合宿。どんな目的で行われているかを知っていますか?各チームでは、指導者が目的をしっかり掲げ、子どもたちがさらに成長するために取り組んでいるのです。ここでは、強豪チームなどの監督やコーチに聞いた合宿の目的、さらに合宿後にサカママとして、どんなサポートをすべきかをご紹介します。指導者の方々の考えは、サカママはもちろん、少年団などでコーチを務めるパパにも参考になるはず!ぜひ、チェックしてみて。

センアーノ神戸ジュニア

「生きる力」を伝え、チームの絆を深める

仲間と衣食住をともにすることで、時間管理・物の管理・健康管理など、子供たちの未来に必要な「生きる力」を伝えることが最大の目的です。また、合宿では、知らない土地での経験・知識を得ることも大事だと考えています。そのため、子どもたちには合宿する地域について事前に調べるようにさせ、我々指導者が移動中などに、その地域の特徴について伝えるようにしています。
やはり歴史や文化がある以上、地域によってサッカーもそれ以外も異なるものです。合宿を通して、その土地の文化や方言・そして違うサッカーも学んでほしいと思います。そして何よりも、子どもたち同士やスタッフとの絆が深まればと思っています。

子どもたちの未来の「生きる力」を育むために
できることは子どもたちにさてほしい

合宿は、仲間と衣食住をともにすることで、時間管理・物の管理・健康管理など「生きる力」を育むことが最大の目的です。24時間を共にし、洗濯・食事準備・掃除、水の準備など、すべてを子どもたち自身がやることで、少しでも彼らの未来の「生きる力」につながるのです。だからこそ合宿後は、起床、食事の台ふき・片づけ、掃除、サッカー用具の準備・洗濯など、できることは子どもたちにさてほしいと思います。

サンフレッチェ広島サッカースクール

コミュニケーションを高め、
勉強することの大切さも伝える

サッカーのトレーニングのみならず、食・住を共有することにより、コミュニケーションをさらに高め、密となることを狙いとしています。
また、当スクールの合宿では、夏休みの宿題も持参し、取り組ませることも仕組んでいます。当然ですが、勉強することも大切であることをサッカースクールとしても意識付けしていきたいと考えています。

大人には「待つ」余裕が必要

合宿後は、あらゆる場面で自立を促してサポートしてほしいと思います。そのためには、大人には「待つ」余裕が必要です。大人として良かれと思って、ついレールを敷いてしまったり、口出し、手出しをしてしまうことは、子どもたちの成長には、マイナスになってしまうことも多々あります。

レノファ山口FC U-12

サッカーの強化はもちろん、
食事の見直し、自立を促すこと

合宿の目的は、サッカー(チーム・個人)の強化と、親元を離れて生活することで自立を促します。また、食事の量・バランス・マナーなども見直すことも大切にしています。

合宿のイメージを家でも残しておくために
子どもの周りのことには手を出さないこと

合宿から帰ってきて、元の生活になったてしまったら意味がないので、選手たちには、合宿時と同じように家でも自分のことは自分ですること、食事の量は増やすようにと伝えています。合宿のイメージを家でも残しておくためにも、保護者は子どもの周りのことには手を出さないのが一番だと思います。

青森FC U-12

サッカー以外のことも
チームみんなで楽しむ

暑く厳しい夏をチームで過ごすことにより、身体的にも精神的にも成長することはもちろんあります。ただ、それ以上にチームでの楽しい思い出が作れることが子どもの成長にも欠かせないことだと思います。せっかくの夏休みですから、サッカー以外のことをチームのみんなと楽しむことで人間性も高まり、チームワークも確実に良くなります。

合宿で成長した部分をゼロに戻さないために手をかけすぎないこと

合宿中はチームでの行動の時間が増えます。チームのみんなと戦い、一緒にご飯を食べてお風呂も入り、一緒の部屋で時間を過ごすことになります。その中で得た、自立するという部分は合宿を経て確実に成長しています。成長した部分をまたゼロに戻さないように、保護者の方は、手をかけすぎないことが求められると思います。そうすることで、子どもたちが、洗濯、部屋の掃除などもどんどん自分で出来るようになっていくのではないでしょうか。

ベガルタ仙台ジュニアU-10

実戦的な練習でサッカー力を上げる

合宿は、終日、サッカーを中心に取り組み、実践的なことをメインに行っています。また、寝食を共にすることになるので、ピッチ外での指導にも力を入れています。

合宿について、具体的に答えられるよう
質問をしてあげよう

我々は、合宿後、ピッチ内外で共有した成功体験や失敗を再起させたり、合宿前後での比較をフィードバックするようにしています。保護者の方は、合宿が終わったら、合宿についてどう思ったか、今後何をどうするべきかなど、具体的に答えられるように、たずねてあげてほしいと思います。

ベガルタ仙台ジュニアU-12

選手とスタッフの相互理解を
深めることも目的の一つ

合宿は、チーム・個人の強化、選手の自立を促すことを目的に行っています。また、普段よりも時間を多く共有することで、スタッフ、選手間の相互理解を深めたいとも考えています。

子どもたちが自分で決断し行動する回数を増やし、失敗する経験を奪わずに、見守ってほしい

選手達は、夏の合宿を経験する事で、心身共に逞しくなると思います。成長を継続させるためには、子ども達が、自分で決断し行動する回数を増やす事が大切だと思います。その過程で、子どもたちは失敗する事もあると思います。保護者の方が、先回りして、子どもたちが失敗する経験を奪うのではなく、失敗は成長につながるものと理解していただき、子どもたちを温かい目で見守っていただくことが大切だと思います。

最上UNITED.FC

チーム力向上と、個々の気持ちを引き出すこと

合宿は、秋の全日本少年サッカー大会予選に向けての目標設定が目的です。合宿を行うことで、チームが一つの目標に向かうためのチーム力向上と、個々の気持ちを引き出したいと考えています。

合宿後に一つでもできるようになったこと、努力していると感じたことがあれば、褒めてあげてほしい

合宿が終わり、子どもたちが一つでも出来るようになったこと、やろうと努力していることを感じたら、褒めてあげてほしいのです。簡単に助けの手を差しのべるのではなく、広い心で見守り、評価して頂きたいと思います。

ガンバ大阪ジュニア

団体生活を通し、サッカーと
生活面で成長を促すこと

サッカー、生活面において、団体生活をすることで「できないことができるようになる」「自分だけでできないことを人と協力する」「助けることで達成する」という選手の成長を促すことを目的としています。

合宿での生活を日常のベースにして
選手が自立できるようなサポートを

合宿後、我々は、失敗を含めた経験や達成感、成功体験が日常生活にも繋がるように指導しています。家でもアスリートとしての食事量や体のケア、マナーなど合宿での生活を日常生活のベースにし、合宿で教わり、できたことを日々の生活でも継続して、選手が自立できるようにサポートしてもらいたいと思います。

ヴァンフォーレ甲府U12

北海道遠征、国際大会……
夏休みにしかできない活動を行う

夏合宿の最大の目的は夏休みにしかできない活動を行うということです。フェリーでの北海道遠征、海外遠征(韓国)を筆頭に多数の招待大会や、国際大会にも参加します。他国を知ることも非常に大きな変化をもたらすものだと考え、積極的に参加しています。

普段の食事に対する意識も
見直してほしい

合宿中に食事の様子の写真を撮り「これくらいの量や品目を普段も食べてください」と一文を添えてメールで送っています。これを参考に、合宿後は親御さんも普段の食事に対する意識も変わってほしいと思うのです。日々の食事に関しては親御さんの助けがないと取り組めないからです。また、合宿の後は、親が関心を持って選手の話を引き出してあげることも大事だと思います。

三菱養和サッカークラブ巣鴨ジュニア

親元を離れ、自らが考えて
行動する機会を与えること

合宿は、親元を離れ、日常生活から自らが考えて行動する機会を与えることが、大きな目的となります。まずは規則正しい生活を送る習慣作りをすることが重要だと考えています。

自発的に時間の管理ができるようなサポートを

合宿を行うと指導者も子どもたちの生活習慣がわかるため、日常生活についても保護者の方と共有し、必要であれば一緒に改善方法を模索することが大事だと思います。子どもたちは、合宿期間中、半ば強制的に行動しているような面もあります。そのため、合宿後は自発的に時間の管理(逆算して行動すること)ができるように、親御さんのサポートが必要でしょう。もちろん年代によっては、自分で行動出来るように辛抱強く見守ることも大切です。食事、休養といった部分では親御さんのサポートは不可欠。合宿を通して生活習慣を見直し、バランスのよい食習慣、適度な練習頻度になるようコントロールしてあげてください。

府中新町FC

仲間との協力、自己管理による生活を
通じての人間的な成長

クラブという大家族として、そのルールの中で、スタッフ・上級生・下級生・同級生との協力と、自己管理による生活を通じての人間的な成長が目的です。サッカー的には、濃密な5日間の中で、何か一つでも成長を実感できるものを得てほしいと思っています。
親元を離れ、スタッフと子どもだけで生活し、全てを子ども自身で行います。1年生であれ、洗濯なども子ども自身で行っています。

できるだけ何もしないことが最大のサポート

合宿は一つのイベントではありますが、何か特別なことを行うわけではありません。ただ、合宿では、普段は親に頼っている、家庭において日頃しないことを経験することによって子どもたちは少なからず自信をつけるのです。そのため、合宿後、保護者はできる限り自分でできることは子ども自身でさせるよう、できるだけ何もしないことが最大のサポートだと思います。子どもたちは、合宿で家族と離れて生活することで、親への感謝も感じているはずです。見守り、応援してあげていただきたいと思います。合宿を単なる思い出にしないために、子どもたちは合宿において自分で経験できたことを、日常生活に戻っても継続し、自分でできることは、親に甘えず自分で行ってほしいと思います。

府中新町FC

コミュニケーション、
良い生活習慣、スキルアップ

合宿の目的は3つあります。1つは、コミュニケーション。北海道コンサドーレ札幌U-12はクラブチームなので、普段の生活で仲間やスタッフと過ごす時間が極端に短く、合宿を通じてコミュニケーションを図ることが大事だと考えるからです。2つ目は、良い生活習慣。親もとを離れ、集団生活を通じて、アスリートに必要な生活習慣を身に着けてほしいと思います。3つ目は、スキルアップ。合宿で、集中的にトレーニングを行い、体を鍛え、スキルの向上を図ります。

親が手伝うべきことと、
子ども自身で行える事を一度整理して

合宿で行った規則正しい生活を日ごろも継続して行い、食事面でも、好き嫌いなく何でも食べられるようにサポートしてあげてほしいと思います。また、親が手伝うべきことと、子ども自身で行える事を整理して、合宿をきっかけに少しずつ子離れできるのがいいのではないでしょうか。

ヴェルフェたかはら那須U-12

サッカー理解の向上のほか
食生活に対する意識改善も図る

合宿は、チームの強化及び個々の育成が目的です。対外試合を通して、個々がサッカー理解の向上を目指し、ゲーム中の対応力を磨いていければと思います。また、オフ・ザ・ピッチ上でルールやマナー、食生活に対する意識改善を図ることも大事にしています。自分で考えて、場合によっては話し合って行動できるように促します。

食事の量についても見直してほしい

合宿を通して感じるのは、食事の時におかわりをしない子が多いということです。合宿後は、食事の量についても見直してみてください。好き嫌いなくご飯をたくさん食べられるように家庭でもサポートしてあげてほしいと思います。また合宿後、子どもたちは少なからず、自分で考えて行動できるようになっているものです。だからこそ、親御さんはあまり子どもに関わりすぎないようにすることが重要。そうすることで、自立に向けての効果的なサポートになるのだと思います。

エストレージャス

個人の経験値を上げることはもちろん
サッカー以外の経験からも成長につなげる

基本的にはサッカー(チーム)の強化や個人個人の経験値を上げることが目的です。近年では、チームとしてサッカー以外の体験や経験の必要性を考え、そのような環境を創り、子ども達に様々な体験や経験を通して成長に繋げて欲しいと思っています。

過剰なサポートはせず、選手自身の
自立につながるように見守ってほしい

合宿で生活面を含め様々な体験を行なった中で獲得した成功や自信は、選手自身の顔つきや行動にポジティブな変化を起こし、子ども自身が準備や片付けなど自ら行動するようになると思います。失敗を伴うこともあると思いますが、過剰なサポートはせず、選手自身の自立に繋がるよう見守って欲しいと思います。子ども、保護者にとって合宿期間は親離れ・子離れをするチャンスですから。

アルビレックス新潟U-12

サッカー理解を深め、ピッチ外で学んだことを
普段の生活に落とし込む

合宿は、日中の練習や試合、夜のミーティングなど、長い時間をサッカーに費やすことができるため、サッカー理解を深めることに役立てています。また、食事、宿舎での立ち振る舞い、睡眠などについて指導できるので、そこで学んだことを普段の生活に落とし込んでもらうことも目的です。

合宿時の試合の動画は
保護者だけで見るのがベスト

もし合宿時の試合をビデオに撮影している場合は、保護者は何も言わずに見るべきだと思います。子どもに対して、「一緒に見よう」と強要したり、ビデオを見ながら意見を言うと、それを嫌がる子もいますし、それらをしてしまうと、自分の意志で、自分のプレーを見て学ぶことにはならないからです。

入江sss

普段、自分がやってもらっていることの
ありがたさに気付き、感謝の気持ちを持つこと

夏の合宿の目的は、仲間たちとの共同生活で協調性を育むとともに、疲れていても自分の事や、仲間の事を皆で助けあいながらやることで、普段、自分がやってもらっていることのありがたさに気付き、感謝の気持ちを持つことです。感謝の気持ちを持てる子供は、サッカーの技術も人間的にも大きく成長していきます。

自主的に手伝いなどを始めたら
「ありがとう」と言ってあげてほしい

洗濯、食事の準備、片付け、布団の上げ下げ、部屋、廊下、トイレの掃除まで、合宿中子どもたちは、自分たちでやらなければならないことが山ほどあります。普段は親にお願いしていることを自分ですることで大変さを感じ、親のありがたさに気付き、感謝の気持ちが持てるようになるものです。合宿後、我々指導者が何かを強制するようなことは一切しません。子どもたちが感じたことを素直に行動してくれた時、褒めてあげるだけです。保護者の方も、普段通り応援してあげるだけでいいと思います。ただ、子どもたちが自主的に手伝いなどを始めたら、「ありがとう」と言ってもらえたら嬉しいです。

ディアブロッサ高田

夏の暑い中でも頑張れる
メンタルの強い選手になること

招待試合などゲームメインの合宿を行うことで、夏の暑い中で頑張れるメンタルの強い選手になれるように鍛えています。

自分のことは自分でさせること

合宿後、選手たちは、自分のことは自分で行い、チームの仕事をみんなでするようになるものです。また、思いやりや感謝の気持ちもより育ってきます。そういた成長を促すためにも、保護者の方は、子どもたちに、自分のことは自分でさせてもらいたいと思います。

横浜F・マリノスプライマリー

サッカーも遊びも
思いっきり真剣に!

合宿の目的は、サッカーはもちろん、それ以外の遊びも思いっきり真剣に取り組むことです。そのように、チーム全体で学年を超えて活動することで、上下関係なくチームの競争意欲が高まり、チーム全体の調和をはかれるようになるものです。

第40回全日本少年サッカー大会を制したセンアーノ神戸の合宿とは?

センアーノ神戸の合宿とは?

社会に出て集団行動の中で時間を守ったり、チームの備品をみんなで大切にしたり、睡眠・食事・休息といったこともサッカー選手としても大切ですが、子供たちは未来に必要な「生きる力」を養うことも大切だと考えています。合宿は、24時間を共にすることで、「生きる力」に重要な要素を伝えやすくなるのです。例えば、食育の話を夕食を摂りながらできたり、お風呂の必要性(疲れをとる)、睡眠の重要性や身体を大きくするために、病気にならないためにどういうことが大切かなどを伝えることができます。洗濯・食事準備・掃除から水の準備などすべてを子どもたちにやらせることで、少しでも彼らの未来の「生きる力」を育めるのです。

また、大好きなサッカーを通じて大好きな仲間と過ごす合宿は小学生でも、とてつもなく記憶に残り、子どもたちに一生の知識となります。そのため、選手たちには、事前に合宿する地域について調べるようにしてもらったり、移動中もその地域の特徴について伝えるようにしています。例えば、移動中、茶畑の風景を目にしたら、なぜお茶の栽培に適しているかを話します。その後、そこでお茶を飲むことで子どもたちの五感を通じて知識となるのです。ただし、スタッフもその土地についての勉強は必要に。

合宿では試合をして移動をしてクタクタになります。そんな時に過ごす仲間との共同作業や遊びは子どもたちのきずなを深めるのです。従って、チームではみんなで遊べるものしか持ってこさせません。トランプやウノはOKとし、自分だけで音楽を聴くのは禁止にしています。

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