コラム

2016年10月21日

指導者の言霊。 「中田康人 JFA アカデミー福島 チーフコーチ」

取材/編集部

最も重要なのはテクニック
動きながらのプレーを徹底する

JFAアカデミーは、日本サッカー協会が母体になりますので、世界に打ってでるために必要な「JAPAN's WAY」を具現化するチーム作りを目標にしています。現在、JFAアカデミー福島には中学1年生から高校3年生が在籍し、寮生活を行っています。その中で育成年代はU13、U14、U15に、高校生年代はトップチームとセカンドチームにわけて指導しています。

日本人の特徴は、技術力、俊敏性、組織力、勤勉性、粘り強さであると思うので、その特徴を生かすためのテクニックを一番のベースにし、戦術やフィジカルを付け加える指導をしています。なかでも、とくに大事にしているのは動きながらのプレーです。具体的にトラップ(飛んできたボールを体で受け止めてコントロールする)の部分を例にすると、一度足元でボールをコントロールするのではなく、必ずファーストタッチで相手をかわしたり、前方方向にボールを運んだりなど一連の動作が常に動いているということです。 U13、14では、それを意識した練習を徹底してやっています。高校生年代になると戦術的なトレーニングも多くなりますが、動きながらテクニックを身につける練習も繰り返し行います。

また、JFAアカデミーでは「エリート教育」を掲げています。それは、特権階級になることを求めるのではなく、社会に出たときにリーダーとなり、先頭に立って物事に臨める存在を目指すということ。世界に通用するサッカーだけでなく、リーダーとなる人材を育てることが目標です。そのため、各学年やアカデミー全体にリーダーを設けたり、寮内でもさまざまな役職を作り、リーダーとしての経験が積めるような仕組みになっています。そういった中で、リーダーに必要な決断力と実行力を身に着けてほしいと思うのです。ただ、ここで過ごす6年間で、子どもたちが完璧な選手や人間になりうるとは思ってはいません。今年、1期生は大学を卒業し、サッカーを続けている子もいれば、企業に就職した子もいます。子どもたちが社会にでたときに、どう評価されるかが大事だと思っています。

教えすぎず、自分たちで考えさせる
評価はしても満足感を与え続けない

私自身が指導するうえで大切にしているのは、教えすぎず、自分たちで考えさせることです。とはいえ、知らないことは教えないといけないので、ティーチングとコーチングのバランスが大事だと思っています。それは、オンザピッチもオフザピッチも同じこと。17、 18歳になったときに、サッカーのプレーも生活も自分のことは自分で考えて行動できるように導くようにしています。

子どもたちは一つのことができると、どうしてもそこで満足してしまいがちです。けれど「もっとできる、次がある」と導かなければいけないと思うのです。そのため、できることに対して評価はしますが、次へいくために少し難しい課題を与え、満足感を与え続けないようにしています。また、ピッチのうえでは協力することが何よりも大事だと伝えています。サッカーはチームメイト全員で行うスポーツなので、いかに協力しあえるかが大事。ときには助けてあげて、ときには助けてもらう、そういった関係こそがサッカーには必要であり大切だと思うからです。

親御さんには、まずは子どもたちを見守ってあげてほしいと思います。子どもは失敗するのが当たり前。失敗して試行錯誤しながら、身に着けていくのです。なのに、失敗したことを否定してしまうと、子どもはトライしなくなってしまう。たとえ失敗してもトライしたことに対して褒めてあげることが、子どもをのばしていくためには大切なのではないでしょうか。スポーツは団体、個人競技に限らず、みんなでやるからこそモチベーションがあがり、楽しいもの。だから小学生年代は、サッカーを通して仲間を大切にしてほしい。ただ、サッカーをやっていれば、みんなで笑 って泣いてと、自然と仲間を大切にする気持ちが育まれていると思います。

中田康人

PROFILE● 1962年2月14日、北海道出身。大学卒業後は都立駒場高校で教師を務め、その後U-16日本代表コーチやJFAナショナルトレセンコーチを務める。現在はJFAアカデミー福島 チーフコーチ。JFA公認S級ライセンス保持。

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