コラム

2016年10月05日

SPECIAL INTERVIEW
中村憲剛 川崎フロンターレ「スタジアム観戦で成長する5つのヒント」

スタジアム観戦で成長する5つのヒント

フィールド全体を見渡す、俯瞰的な視野を持ってプレーする川崎フロンターレの中村憲剛選手。
今、中村選手がそうあるのは、ジュニア時代に多くの試合を観てきたことが要因の一つだと言います。
そこで中村選手に、サッカージュニアにとってスタジアムで試合を観ると、どんな成長へ結びつくのか、どういったことを意識して試合を観ればいいのかなどをお聞きしました。

文/編集部 写真/山口剛生

スタジアム観戦を重ねれば、俯瞰的な視野が身に着いていく

今のサッカージュニアたちは、練習や試合で忙しい毎日を送っていると思います。もちろん練習や試合は大切ですが、ときにスタジアムでプロの試合を観て観点を変えると、サッカー力の向上につながっていくものです。

僕はよく「俯瞰的な視野でプレーしている」と言われますが、それはジュニア時代にサッカーの試合をたくさん観たことが影響していると思っています。何度もフィールド全体を俯瞰で観ていたからこそ自然とそのイメージが頭の中に蓄積されて、今はピッチに立った瞬間、ゴールに向かったプレーの流れが思い浮かぶんです。だから、俯瞰的に見渡せるって思われてるのかもしれないですね。僕はスタジアムで試合を観ることは絶対に必要だと思うし、トップにいけばいくほどジュニア時代にプロの試合をたくさん観ていたという選手は大勢います。

とはいっても、親御さんが子どもたちを無理にスタジアムに連れて行こうとはしないでほしいんです。無理強いしてしまったら、子どもたちはサッカーを嫌いになったり、やめてしまうことにもなってしまうから。親御さんには、子どもたちが「スタジアム観戦に行ってみたい」「おもしろそう」と思えるよう促してあげてほしいですね。そして、子どもたちがスタジアムに行こうと能動的になれば、より成長へとつながっていくはずです。

僕は、スタジアムは非日常的な異空間だと思うんです。あれほどのエネルギーが集まる場所は、滅多にないですからね。だからこそ、子どもたちにはその空気感を五感で体験してほしい。子どもたちはスタジアムに身を置くだけでも、親御さんが思う以上に得ることが多いと思います。たとえスタジアムで吸収したことを言葉にしなくても、次の日の練習や試合でいつもとは違う姿を見せてくれるのではないでしょうか。

スタジアムで試合を観る中で、最初は派手なゴールやドリブルで抜いていくシーンに魅入ってもいいと思います。でも、試合を観る回数が増えてきたら、体を張ったり、泥臭いプレー、周りで懸命に走っている選手などにも目をむけてほしいですね。また、選手それぞれの特長を捉えたうえで、「こういう選手になりたい」「こんなプレーが好き」と子どもたちが思えたなら、それは自分の得意なプレーをさらに伸ばしたり、長所に気付くきっかけになるはずです。

スタジアムで試合を観ると、サッカー力につながるヒントがいっぱいあります。それは行かないと得られないので、まずはスタジアムに足を運んでほしい。また、家族でスタジアム観戦をすれば親子のコミュニケーションも深まるものです。子どもたちをスタジアムに連れて行き、一緒に試合を観て、たくさん話す。それも、親御さんができるサポートだと思います。

まずは楽しんで観ること!
まずは楽しんで観ること!

忙しい子どもたちにとってスタジアムで試合を観ることが息抜きになるのが一番です。なのに親御さんが「あの選手のプレーを観なさい」などと強要してしまうと、子どもたちは試合を観るのが嫌になったり、スタジアムに来たくないと思うように。また「親に言われたから観ている」と受け身になってしまうと、なかなか成長に結びつかないものです。子どもたち自身が楽しみながら試合を観れば、自然とサッカーの幅が広がっていきます。

試合を観ながら、たくさん会話をしよう
試合を観ながら、たくさん会話をしよう

試合観戦中は、とにかくたくさん会話をすること。試合を観て話しをすることで、自然と頭にインプットされるからです。その中で、子どもたちが「なんでシュートをきめないんだろうね?」「あの選手、なんで使わないのかな?」などと問いかけてくるようになれば、それは俯瞰的な視点で試合が観れている証です。

試合観戦中は、とにかくたくさん会話をすること。試合を観て話しをすることで、自然と頭にインプットされるからです。その中で、子どもたちが「なんでシュートをきめないんだろうね?」「あの選手、なんで使わないのかな?」などと問いかけてくるようになれば、それは俯瞰的な視点で試合が観れている証です。

中村憲剛 川崎フロンターレ
中村憲剛 川崎フロンターレ
90分間集中して見なくてもOK!
90分間集中して見なくてもOK!
中村憲剛 川崎フロンターレ
中村憲剛 川崎フロンターレ

親御さんとしては、せっかく試合に連れてきたのだから、真剣に試合を観てほしいと思いますよね。でも、子どもたちが90分もの間、集中して試合を観れたなら、それはむしろすごいこと。褒めてあげてください。時々遊んでもいいので、自由に試合を観させることが大切です。

「あんなプレーみてみたいな」の言葉がけを
「あんなプレーみてみたいな」の言葉がけを

選手たちの上手いプレーを観たら、「今のプレーよかったね。○○(お子さんの名前)のあんなプレーみてみたいな」と言ってみるのもいいかもしれません。そして、その後の練習や試合で頑張っていたら「スタジアムで観た○○選手みたいだった。すごいね」といった言葉をかけてあげてください。それが子どもたちの自信となり、成長につながっていくはずです。

チームで練習の一環としてスタジアムに試合を観に行こう
チームで練習の一環としてスタジアムに試合を観に行こう

チームで試合を観に行けば、子どもたち同士で自然と会話をするもの。「今のプレーはすごかった」「あの選手は上手い」「僕はあの選手が好き」、そんな会話をするだけでもサッカー力アップにつながっていくのです。子どもたち、コーチ、親御さんも一緒にスタジアムに行って、みんなで盛り上がり、たくさん会話をすれば、子どもたちは次の日の練習や試合でいつもとは違う何かを得ると思います。

お子さんの調子とやる気を見てあげてください

僕の息子も小学2年生でサーをやっているので、時々、息子の練習や試合を観にいきます。サカママのみなさんの中には、お子さんの試合や練習を観ても、サッカーの知識がないからよくわからない…と思う方も多いかもしれません。でも、お子さんの調子がいいか悪いか、戦う気持ちを持って懸命にプレーしているかどうかはわかりますよね。それがわかれば十分です。子どもの気持ちをくみとって、後押ししてあげることが大切だと思います。

お子さんの調子とやる気を見てあげてください

僕の息子も小学2年生でサーをやっているので、時々、息子の練習や試合を観にいきます。サカママのみなさんの中には、お子さんの試合や練習を観ても、サッカーの知識がないからよくわからない…と思う方も多いかもしれません。でも、お子さんの調子がいいか悪いか、戦う気持ちを持って懸命にプレーしているかどうかはわかりますよね。それがわかれば十分です。子どもの気持ちをくみとって、後押ししてあげることが大切だと思います。

中村憲剛 川崎フロンターレ
中村憲剛 川崎フロンターレ

中村憲剛

PROFILE● 1980年10月31日 東京都出身。175cm /66kg。MF。久留米高校(現・東京都立東久留米総合高校)を卒業後、中央大学を経て、03年、川崎フロンターレに加入。06年に日本代表としてデビューし、2010年には南アフリカW杯に出場。国際Aマッチ68試合出場6得点。05年から14年まで10年連続Jリーグ優秀選手賞を受賞。 Jリーグベストイレブン5回選出。

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プロの試合を観ることも大切!スタジアム観戦でサッカー力をつける。

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