コラム

2016年08月05日

岡崎慎司が伝えたいこと
「MEISTER PRESS」Vol.4 今シーズンを振り返って

2015­16シーズン、岡崎慎司選手が新たに所属したレスター・シティがプレミアリーグを制覇。奇跡の優勝を成し遂げた岡崎選手に、今シーズンを通して感じたことや、日本代表として、また子どもたちへの想いを語ってもらいました。

取材・文/編集部

優勝しても、フォワードとしては達成してない
来シーズンはストライカーとして評価されたい

どうすれば結果を出せるか
それを得た1年だった

新たなリーグで自分を試したい―。そんな思いで臨んだプレミアリーグは、想像していた通り、ブンデスリーガ(前年までいたドイツのリーグ)と、練習もフィジカルも、チームメイトの考えも違っていて、そんな中で試行錯誤するのは楽しかったし、チャレンジしてよかったと思っています。同時にその気持ちは、今、リーグが終わったからこそ思えること。決して甘いものではなく、とくにシーズン前半はチームに対して苛立ちを感じ、その苛立ち、くやしさが「結果を出して、自分の価値を証明してやる」という強い意志やエネルギーになったと感じています。

レスターの選手たちは、いい奴らだというのとは裏腹に自己主張が強く、自分たちができないことはやらないというスタンス。言い換えれば自分たちができるプレーだけをして、結果を出していくんです。僕としては「もう少しパスをつないでくれたら」「僕が動いたところにボールを出してくれたら」と、いろんな意見を持っているのに、まわりは僕の意思をことごとく覆して、勝手なプレーをしながらもどんどん点をとっていく。そんなことが繰り返されていくうちに、結果を出すためには、いろいろなことを考えなくてもいい、迷いを捨てて自分のためにプレーすればいいんだとふっ切れました。そして、そのプレーに対して自信を持つことが、トップの選手なんだと。チ ームの奴らとポジション争いをする中で、どうすれば結果を出していけるのかを得ることができた、そんな1年だった気がしています。

来季は試合数が増えるからこそ
飛躍できるチャンスだと思う

シーズン当初は優勝するという想いもなかったし、僕にとってはタナボタ(棚から牡丹餅)みたいな優勝だったと思っています。最後の瞬間まで優勝できるのかわからなかったので、優勝したときは嬉しかったけれど、「僕は何もしていない」というのが本音。僕が全力で走ることで生まれるチームへの貢献度は評価されたものの、フォワ ードとしては何も達成できてないですからね。来シーズンは、チャンピオンズリーグもあるので、試合数は断然多くなります。けれど、その分、僕にとっては飛躍できるチャンスだと思ってるんです。どの試合であろうとも、ケガをせずに準備して、誰よりもそのチャンスをものにしたい。そのためには自分をアピールして、ゴールを積み重ねていくことが、自分の価値を上げることにもつながるんだと、この1年で見出せましたから。チームの中でポジションを確立して、一流のストライカーだと評価されたいですね。

優勝を経験したことで、なおさら来シーズンは自分のプレーだけを考えられると思 っています。ただそれは、チームが好きじ ゃないというわけではなく、チームのために戦うという気持ちは、日本人選手なら考えなくても染みついていること。海外で戦 っていくには、自分のためにプレーして、自信を高めていくことが大事だと思っています。

レスターでの経験が
日本代表としても生かされている

去年の9~11月頃は、日本代表の試出れないこともありました。最初は、こんな時もある、若いメンバーを使ったほうがいいくらいの気持ちもあったんです。ちょうどこの頃、レスターでも試合に出れない状況が続いてました。でも、このサブメンバーになりかけた頃が、リスクをおかしてでもいい、まわりを気にせず、自分のためのプレーをしようと気持ちが切り替わった時期でもあるんです。そうすることで、結果を出して証明することができたし、自信がもてた。くやしい気持ちはエネルギーに変えられる、そんなふうにプラス思考に捉えられるようにもなりました。だから、その後は、代表の試合でも変わりましたね。自分の意思をプレーで出していくようにな ったし、ワントップは誰にも譲らない気持ちを言葉にもするようになった。くやしい気持ちは出したほうが、自分のためになるし、若い奴らのためにもなるんじゃないかなって。30歳にして、貪欲になれたし、これからも貪欲に生きたいですね。僕が貪欲にチャレンジしていきたいと思えるのは、いつも今いる場所で、できる限りのことを全力でやっているから。全力でやっていると、そこに馴染んだときに、今度は想像もできないところでチャレンジしたいという気持ちが芽生えてくるんです。

これまで、子どもたちには何を伝えるべきかとたくさん悩んでいたけれど、この1年はそれを考える余裕さえなかったのが正直なところ。でも、だからこそ、今やれることは、僕の背中を見せること。それで十分伝わるんじゃないかと思っています。子どもたちにも、夢や目標に全力でむかって、それを乗り越えていく楽しみを肌で感じてほしいと思います。

岡崎慎司

PROFILE● 1986年4月16日、兵庫県出身。Meister Soccer School 代表、レスタ ー・シティ所属。宝塚ジュニアFC、滝川第二高校を経て05年に清水エスパルスに入団。 11年にはシュトゥットガルトに移籍し、13年からはマインツに所属。15年6月、プレミアリーグのレスター・シティと4年契約を締結。日本代表では10年南アフリカ、14年ブラジルの2度のW杯に出場。FWとして国際Aマッチ最多出場を誇る。

著書「未到~奇跡の一年~」780円(税別)〈KKベストセラーズ〉が発売中。

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